
ロンドン:ヨルダンのアブドゥッラー2世国王は、木曜日にベルリンでドイツのオルフ・ショルツ首相と会見し、ガザ地区でのイスラエル軍の戦闘停止を求め、停戦合意への復帰を促した。
同氏は「イスラエルのガザ地区に対する戦争は停止し、停戦を回復し、人道的対応活動を再開しなければならない」と述べた。ペトラ通信が報じた。
ヨルダンはガザ地区の人道的状況を改善するために支援を行っていると付け加え、国際社会に対して同地区での悲劇を終わらせるよう強く求めた。
同氏は、2023年末以来5万人以上が死亡したパレスチナ沿岸地域での人道的対応を支援しているドイツに感謝の意を示した。
また、ヨルダン川西岸地区におけるイスラエルの軍事作戦についても警告し、この軍事作戦により、町や難民キャンプが大規模に破壊され、何千ものパレスチナ人家族が住む場所を追われていると述べた。ヨルダンの指導者は、エルサレムにおけるイスラム教とキリスト教の聖地に対する攻撃がエスカレートし、地域の緊張が高まり、和平への努力が損なわれていると強調した。
アブドゥラー国王は、パレスチナ人とイスラエル人、そして地域全体にとって、平和と安全を確保するには2国家解決策が不可欠であると述べた。
「真剣な交渉」
イスラエルがガザ地区のハマスを標的とした新たな攻撃を継続する中、ショルツ氏はガザ紛争を終結させるための「真剣な」交渉の再開を求めた。
「今必要なのは停戦と人質全員の解放だ」とショルツ氏は述べ、「イスラエルの安全を確保するガザ地区の戦後秩序を合意することを目的とした真剣な交渉」の再開を促した。
ベルリンでアブドゥッラー2世国王とともに演説したショルツ氏は、ガザ地区へのさらなる人道支援を呼びかけた。
「1か月間、ガザには人道支援がまったく届いていない。これは継続してはならないし、継続させるわけにはいかない」と彼は述べた。
さらに、「ヨルダン川西岸地区とガザ地区の情勢を安定させる持続可能な平和は、政治的解決によってのみ達成できる」と付け加えた。
イスラエルは、約2か月にわたる停戦を打ち切り、新たな地上攻撃を開始する前に、3月18日にガザ地区への激しい爆撃を再開した。
ハマスが統治する地域の保健省によると、イスラエルがガザ地区での軍事作戦を再開して以来、少なくとも1,066人が死亡した。
*AFP通信の追加レポート