• デイヴィッド・ラミー英外相がスーダンの会議で、紛争終結への「政治的意志の欠如」を指摘した。
• ドイツ、フランス、EU、アフリカ連合がイベントを共催したが、対立する側は出席しなかった

ロンドン：英国と欧州連合（EU）諸国は火曜日、スーダンの壊滅的な戦争を終結させるための「即時かつ恒久的な停戦」を求める国際的な呼びかけを主導し、各国は8億ユーロ以上の新たな人道支援を約束した。

国際社会はまた、紛争が3年目に突入する中、「スーダンのいかなる分割も阻止する必要性を強調した」と、ロンドンの会議終了時の声明で述べた。

戦争は2023年4月15日、スーダンの正規軍と準軍事組織である即応支援部隊（RSF）を率いる対立する将軍間の激しい権力闘争の中で勃発した。

残虐行為で告発されている両軍の実力者たちは、約15カ国の閣僚と国連などの国際機関の高官代表が集まったロンドンでの協議には出席しなかった。

国連が世界最悪の飢餓と避難民の危機と表現しているように、1,300万人以上の人々が根こそぎにされ、数万人が死亡している。

「目をそらすわけにはいかない」英国のデイヴィッド・ラミー外相は会談の冒頭でこう語った。

「民間人を保護し、援助を受け入れ、平和を最優先するよう、紛争当事国を説得しなければならない」と彼は述べた。

様々な和平努力は、これまで停戦に至らなかった。

しかしラミー氏は、スーダンをあきらめるのは「道徳的に間違っている」と述べた。「これほど多くの民間人が死に、1歳にも満たない幼児が性的暴力を受け、世界のどこよりも多くの人々が飢饉に直面しているのを目の当たりにしているのだ」

戦闘が続くことで、緊張がスーダンの国境を越え、貧困にあえぐアフリカの角地域にさらなる不安定をもたらすのではないかという懸念が高まっている。

そして最終的な声明は、「外部要因による不干渉が依然として最重要であること」を強調した。

また、スーダンの統一、主権、領土の一体性を危険にさらす並行政権の発表を含むいかなる計画も拒否した。

「スーダンに軍事的解決はありえない。ただ、敵対行為からの即時、無条件の離脱が必要だ」と、アフリカ連合のバンコレ・アデオイエ政治問題担当委員は警告し、包括的な和平協議を促した。

国連の支援による評価では、同国の一部で飢饉が発生していると結論づけられた。

英国外務省は、3,000万人以上の人々が絶望的な状況にあり、1,200万人の女性と少女がジェンダーに基づく暴力の危険にさらされていると述べた。

EUはこの危機に対処するために5億2200万ユーロ（5億9100万ドル）以上の拠出を約束し、ドイツは約1億2500万ユーロを拠出する。

フランスもまた、今年の人道支援に5000万ユーロを追加すると発表した。

「世界最大の人道危機を忘れることができるだろうか」とドイツのアナレーナ・バーボック外相は問いかけた。

難民キャンプを訪れた彼女は、「女性や子供たちがレイプされ」、飢えで死んでいく人々の恐ろしい報告を聞いた」と語った。

ドイツ、フランス、欧州連合（EU）、55カ国が加盟するアフリカ連合（AU）は、ロンドンで英国政府とこの会議を共催した。アメリカとサウジアラビアも参加するという。

スーダン政府は招待されなかったことに抗議し、ハルツームからの非難を求めた。

しかし、ドイツ外務省によれば、スーダン軍も民兵組織RSFも話し合いのテーブルにつくことを望んでいないという。

スーダンはアラブ首長国連邦が武装勢力を支援していると非難している。戦闘員と湾岸諸国は容疑を否認している。

火曜日の声明で、アラブ首長国連邦は「和平のための緊急の呼びかけ」を行ない、双方が「残虐行為を行なっている」と非難した。外務省高官がロンドン会議に出席するという。

フランスのジャン＝ノエル・バロ外相は「スーダンの統一は保たれなければならない」と強調し、一方的な政府を市民に押し付けることはできないと述べた。

この紛争は、スーダンの事実上の指導者アブドゥルファッターフ・アル・ブルハン氏の正規軍と、彼の元副官モハメド・ハムダン・ダガロ氏率いるRSFとの間で起きている。

このクーデターは、2019年に長年の指導者であったオマル・アル＝バシル氏が倒された後に発足した脆弱な暫定政府を追放した。

RSFはダルフールに根ざし、その領土の大部分とスーダン南部の一部を支配している。

軍は先月、首都ハルツームを奪還し、東部と北部を支配しており、アフリカで3番目に大きな国は2つに分断されたままだ。

AFP