
ニューヨーク:拘束された親パレスチナ活動家マフムード・カリル氏は、米国当局が一時釈放を拒否したため、月曜日に息子の誕生を逃したと妻が語った。
ニューヨークのコロンビア大学の大学院生で、イスラエルのガザでの戦争に反対する全国的なキャンパス・デモの最も目立つリーダーの一人であったカリル氏は、3月8日に入国管理当局に逮捕された。
彼は、アメリカ国籍の妻ヌール・アブダラ氏を通じてアメリカの永住権を持っていたにもかかわらず、国外退去を命じられた。
アブダラ氏によれば、米移民税関捜査局(ICE)は、子どもの出産のためにハリル氏を一時的に釈放してほしいという要請を拒否したという。
「これは、私とマフムード、そして息子を苦しめるためのICEによる意図的な決定だった」と彼女は声明で述べた。
「私と息子は、マフムードなしでこの世での最初の日々を過ごすべきではありません。ICEとトランプ政権は、パレスチナの自由を支持するマフムードを黙らせようとして、私たち家族からこの貴重な時間を奪ったのです」と彼女は語った。
彼女はニューヨークで出産した。ハリル氏は、ドナルド・トランプ大統領の移民取り締まりに同情的な判事を見つけようと、南部のルイジアナ州に移送された。
トランプ大統領の顧問は、反ユダヤ主義やテロリズムを助長しているとして親パレスチナ派を非難しているが、活動家たちはこれを否定している。
マルコ・ルビオ国務長官は、1950年代の「赤狩り」の際に承認された、アメリカの外交政策に不利と見なされる外国人を排除することを可能にする法律を持ち出している。
ルビオ氏は、言論の自由に関するアメリカの憲法上の保護は外国人には適用されず、司法審査なしに自分ひとりで決定できると主張している。
何百人もの学生がビザを剥奪され、オピニオン記事の執筆から軽い逮捕歴まで、あらゆる理由で標的にされたと言う者もいる。
移民局は先週、抗議活動に参加したもう一人のコロンビア大学の学生、モフセン・マダウィ氏を逮捕した。
AFP