

ハーグ:パレスチナの高官は月曜日、国連最高裁判所に対し、イスラエルは「戦争の武器」としてガザのパレスチナ人への人道援助を妨害していると述べた。
イスラエルの国連援助機関に対する義務について、国際司法裁判所での1週間の審理が始まった: 「飢餓がここにある。人道援助は戦争の武器として使われている」
ICJは、拘束力のない 「勧告的意見 」を出す前に、戦争で荒廃したガザで、援助機関を含む国連に対するイスラエルの義務について、1週間の公聴会を開いている。
数十の国や組織が、15人の裁判官からなる公聴会で演説する。
イスラエルは公聴会に参加しないが、同盟国のアメリカは水曜日に参加する。
「国連が支援するガザのパン屋はすべて閉店を余儀なくされている。パレスチナ人の10人に9人は、安全な飲料水を手に入れることができない」
「国連や他の国際機関の倉庫は空っぽだ」
イスラエルは、ガザ地区に住む240万人のパレスチナ人に不可欠な国際援助の流入を厳しく管理している。
イスラエルは3月2日、ガザへの援助物資の輸送を停止した。15ヶ月に及ぶ戦争の後、敵対行為を大幅に減らしていた停戦が崩壊する数日前のことである。
国連は、3月中旬に2ヶ月間の停戦が終了して以来、50万人のパレスチナ人が避難したと推定している。
国連はICJに対し、この件に関して「最大限の緊急性をもって」判決を下すよう要請しているが、意見がまとまるまでには数カ月を要するだろう。
裁判官は、国連とその機関、国際機関、あるいは第三者国に対するイスラエルの法的義務について検討し、「パレスチナ民間人の生存に不可欠な緊急に必要とされる物資の支障のない提供を保証し、促進する 」ことを求める。
ICJの勧告的意見には法的拘束力はないが、裁判所は 「大きな法的重みと道徳的権威がある 」と考えている。
AFP