
サイード・アルバタティ
ムカッラー:イエメンの国際的に認知された政府は、イエメンでの新型コロナウイルス感染による死亡者数が18人に上った事を受け、南部の港湾都市アデンでの新型コロナウイスル感染やその他の疾病の対応に関して国際社会の支援を呼びかけた。
アデンを拠点とする最高国家緊急委員会は、土曜、政府管轄エリアでの感染者数が122人となったと話した。死亡者は18人となり、この二日間で新規感染者37人がアデン、ハドラマウト、ラージなどで確認されている。
地方当局者によると、アデンでは鉄砲水と大雨が発生した先月初め以降数百名が死亡している。
「新型コロナウイルス感染による死亡者数よりさらに多くの人が、デング熱、チクングニア熱、エボラ出血熱、マラリア、肺ペストやその他原因不明の病により亡くなっている。この問題の方が懸念される。」とイエメン最高国家緊急委員会委員長を兼務するセーラム・アルカーンバシ副首相は、土曜、アラブニュースの取材に話した。さらに、医療機器の不足により現地医療関係者は死因を特定することが難しい状況にある、と述べた。
洪水により都市インフラが破壊されて以降COVID-19とその他の疾病による死亡者数が急増している事を受け、イエメン政府は、アデンを災害地域として宣言した。
「このような疾病により金曜だけで80人が亡くなった。国際組織には、なんらかの疾病で亡くなったとされる患者の真の死因を判定する支援をお願いしたい。」とアルカーンバシ副首相は述べた。イエメンで最初の感染者は4月10日にハドラマウトの港湾都市シフルで確認されている。
イエメンは国内でコロナウイルスと闘っている医療従事者への費用として緊急に資金を必要としている
マエーン・アブドゥルマリク・サイード 、イエメン首相
COVID-19の症例数は先週100例以上に跳ね上がっており、イエメン国内の地方当局は感染拡大防止のために、市場の封鎖、外出禁止令の延長、ラマダン中の集会の禁止など、より厳しい対策の実施に動いている。
しかし、各地の医療当局はさらに厳しい対策をイエメンの各都市で実施するよう求めている。住民がソーシャルディスタンスのルールに無関心であるように見えるためだ。
「国民はガイドラインに従っていない。ステイ・ホームの重要さを社会に周知するための活動が欠かせない。」とアルカーンバシ副首相は語った。
マエーン・アブドゥルマリク・サイード首相は、イエメンの国連特使、国連常駐調整官兼人道調整官、およびイエメンの世界保健機関代表とのオンライン会議の席上で、フーシーが自地域でCOVID-19のまん延に関する曖昧な情報や偽の情報を流しているやり方は、災害を招く準備をしているようなものだと警告した。イランが支援する民兵組織は、戦場への戦士の流れを乱さないために症例の本当の数を隠しているとも述べた。
首相は国連当局3者に対し、イエメンは国内でコロナウイルスと闘っている医療従事者への費用として緊急に資金を必要としている、と話した。