
エルサレム:ベンヤミン・ネタニヤフ・イスラエル首相は月曜日、イスラエルは「外交上の理由」からガザの飢饉を防がなければならないと述べた。
ガザで深刻化する人道的危機に対する国際的な懸念が高まるなか、イスラエル軍がハマスに対する大規模な地上作戦を開始した。
「戦闘は激しく、我々は前進している。我々はガザの全領土を制圧する」とネタニヤフ首相は月曜日、自身のテレグラム・チャンネルに投稿したビデオで語った。
「我々はあきらめない。しかし、成功させるためには、止めることのできない方法で行動しなければならない」。
外交のために飢饉を防ぐ
ネタニヤフ首相はまた、イスラエル政府がガザへの限定的な食糧援助を認めると発表した後、「外交上の理由」からガザの飢饉を防ぐことが必要だと述べた。
首相は、少なくとも2ヶ月以上の援助封鎖を部分的に解除するという決定を擁護し、この動きに反対する連合軍の極右メンバーからの批判を受けた。
「現実的な理由からも外交的な理由からも、(ガザの)住民を飢餓に陥れさせてはならない」とネタニヤフ首相はテレグラムのビデオで語り、イスラエルの友人でさえも「大量の飢餓の映像」は許せないと付け加えた。
イスラエルは、3月2日からの封鎖はパレスチナ過激派グループから譲歩を引き出すためだと述べてきた。
しかし、国連機関が食糧、清潔な水、燃料、医薬品の危機的な不足を警告しているガザへの援助を回復するよう、国際的な圧力が高まっている。
国連とNGOが支援する統合食料安全保障段階分類(IPC)は今月、ガザは「飢饉の危機」にあり、人口の22%が差し迫った人道的「大惨事」に直面していると発表した。
ネタニヤフ首相は月曜日、援助再開に対する批判を「当然だ」と受け流し、「困難だが必要な決断だ」と述べた。
避難命令
イスラエル軍は月曜日、ガザ第二の都市ハーン・ユーニスと近隣の町の住民に避難命令を出した。
軍報道官のアビチャイ・アドレーは、この命令を自身のソーシャル・メディアに投稿し、この地域全体が 「危険な戦闘地域とみなされる 」と述べた。
イスラエルが新たな作戦でガザでの戦争をエスカレートさせているなかでの避難命令だ。
AFPとともに