
ニューヨーク:アントニオ・グテーレス国連事務総長は月曜日、米国が支援するガザの援助物資配給センターで、食料を求めていた30人以上のパレスチナ人が殺害された事件を非難した。グテーレス総事務長は、この事件に対する「即時かつ独立した調査」を求め、責任者の「責任追及」を要求した。
イスラエル軍による攻撃で、少なくとも31人のパレスチナ人が死亡、176人が負傷した。
「昨日、ガザで援助を求めていたパレスチナ人が死傷したとの報道に愕然としている」
「パレスチナ人が食糧のために命を危険にさらしていることは容認できない。私は、このような出来事に対する即時かつ独立した調査と、加害者の責任追及を求める」と同氏は述べた。
イスラエル政府は、従来の国連主導のアプローチを回避した、ガザでの新しい援助物資配布システムの導入に取り組んでいる。
国連は、同団体の公平性に懸念があるとして、協力しないことにしている。一部の人道主義団体は、この援助イニシアティブはイスラエルの軍事的利益に沿うように調整されているようだと述べている。
国連のステファン・デュジャリック報道官は月曜日、国際機関とその人道支援パートナーは、ガザで悲惨な状況が続く中、市民の基本的なニーズが満たされるよう、援助と必要物資の配達に対するすべての制限を完全に解除するよう緊急に求め続けていると述べた。
デイル・アル・バラの主要パイプラインは、以前は1日に少なくとも12,000立方メートルの水を供給していたが、現在も使用されていない。何度か試みられたが、人道支援活動家たちは、調整された修理任務を遂行する許可を得られなかったと同報道官はのべた。また、ジャバリヤの避難民キャンプに飲料水を配給する5つの計画も、イスラエル当局によって阻止された。
週末には、人道支援チームがパレスチナ側のケレム・シャローム検問所から100台分以上の食料品や医薬品を引き取ることができた。しかし、アクセスは依然として安定せず、予測不可能であるとドゥジャリック氏は述べた。
「今日、この検問所から物資を集めようとしたうちのひとつが拒否された。イスラエル当局の許可が下り、ルート上の爆撃が一時停止され、実行可能な経路が割り当てられるのを待っている」
「イスラエルの週末と休日のため、国境は閉鎖され、土曜日からケレム・シャロームを通って物資を運ぶことができなくなった。国境が開かれていても、物資の量や種類は厳しく制限されているため、人々が必要としている物資はまだほんのわずかである」
グテーレス氏は声明の中で次のように述べた: 「イスラエルは国際人道法の下で、人道援助に同意し、促進する明確な義務を負っている」
「ガザにおける莫大なニーズに応えるため、規模に制限のない援助の受け入れを直ちに回復しなければならない。国連は、人道主義の原則を完全に尊重した条件の下で、安全かつ安心して活動できるようにしなければならない」