
エルサレム:ベンジャミン・ネタニヤフが「政治的魔女狩り」と呼ぶ汚職事件の裁判が日曜にエルサレムの裁判所で開かれる。ネタニヤフは在任中に刑事訴追に直面する初のイスラエル首相となる。
ネタニヤフは、統一政府の長として新記録となる5期目に就任した1週間後にエルサレム地方裁判所に出頭することとなり、3つの決定的な選挙を発端に1年以上に及んだ政治的行き詰まりに終止符が打たれる。
首相は11月、億万長者の友人からの贈与にまつわる3つの事件で贈収賄、詐欺、背任の罪で起訴され、自身に好ましい報道内容を得る代わりにメディアの大物に規制上の便宜を図ったとされる。
右派リクード党を率いるネタニヤフは自身の起訴について、人気の右派指導者の追放を意図した左派による魔女狩りであると訴えている。
ネタニヤフは首相を辞任する法的義務を負っておらず、この法廷闘争は首相の仕事の能力に影響を与えないと述べた。
3人の裁判官による合議体がネタニヤフの陳述を聞くことになる。合議体は水曜、開廷審理の欠席を求めた首相の要求を拒否した。
欠席を求める中で、ネタニヤフは裁判が形式に過ぎないとし、ボディーガードを帯同することで公的資金が無駄になり、ソーシャルディスタンスの遵守が困難になると主張した。
一部の批評家は、ネタニヤフは被告人席に座る首相という見え方を避けようとしていると言う。
裁判所はネタニヤフの要求を却下し、正義の下での裁きが見えることは重要であると述べた。
6年前、エフード・オルメルト元首相は収賄罪で有罪となり、16カ月間服役した。元首相の裁判は2006~2009年の任期の後に行われた。
ロイター