
東京 : 日産の元CEO、カルロス・ゴーン氏は、レバノンは「政治的課題、財政的課題、経済的課題、そして実存的課題から脱出するために、どのような方向へでも進む能力がある」と語った。
東京の外国特派員協会で開かれたオンライン記者会見で、ゴーン氏は「レバノンの状況は厳しい。レバノンは多くの課題に直面しているが、すべてが開かれている状況でもある。レバノンはこれからあらゆる方向に進むことができる」と述べた。
「1月9日に大統領選挙が行われるが、誰が国の舵取りをすることになるかは決まっている。この人物が選出される時には、多くの善意と才能がーレバノン国内外には多くの才能あるレバノン人がいるーこの国を困難から救うために新内閣をサポートするだろう」
「今日の状況は非常に悪いが、状況を改善し、レバノンをあるべき姿、つまり中東諸国の中で最高のレベルにするための選択肢はたくさんある」
しかし、ゴーン氏は、2019年に自宅軟禁状態にあった日本から劇的に逃亡した後、日本が国際逮捕状を出しているため、レバノンを離れることはできない。ゴーン氏は金融犯罪の疑いで拘束されたが、本人は完全にこれを否定している。彼は、被告人が取り調べ中に法的支援を受けることを許さない日本の法制度を激しく批判している。
「日本人は “人質司法 “のシステムを外国にまで拡大しようとしている」とゴーン氏は言う。レバノンは、日本当局がゴーン被告に不利な証拠を提供すれば、レバノンの裁判所でゴーン被告を裁く用意があると述べているが、日本当局はそのような要求をすべて拒否している。
ゴーン氏は言う。「日本側は、全部が偽物だと知っているから、証拠を送りたがらないんだ。つまり、すべてはでっち上げということだ」
ゴーン氏は、自分は検察の助けを借りた日産による企業クーデターの犠牲者だと訴える。
「私はしばらくここ(レバノン)にいるが、いつか日本がシステムを変えなければならなくなる日が来ると、絶望はしていない」
「このようなことが起こると疑っていなかったのか?と聞かれることがある。そう、私は確かに逆境や敵意に晒されるかもしれないことを疑ってはいた。しかし、今回のような残忍で暴力的で、最悪の結果をもたらすような状況は想像していなかった」