アミン・アッバス
ドバイ:日本UAE文化センターでは、日本の文化や歴史のさまざまなトピックを取り上げるオンラインセミナーである「日本文化セミナー」と題する新プログラムを開始した。
創設者でもある同文化センター主宰の岸田直子氏は、アラブニュース・ジャパンの独占インタビューに応えて、この新プログラムは先月開始されたもので、桜やマンガ、サムライなどのトピックを取り上げるオンラインセミナーになると語った。
「講義時間は毎週水曜日の夜8時から9時15分(UAE時間)の75分です」
「桜セミナーでは、桜の花に関連した重要な言葉について語り、花見を始めた天皇、桜で戦士を鼓舞した将軍、桜を国際政治のツールとして用いた政治家などを紹介しました」
「マンガセミナーでは、19世紀後半のマンガの歴史や、言葉の概念や定義について話しました」。昔のマンガの巻物なども鑑賞したという。
第3回では12世紀後半から1876年に廃止されるまでの間のサムライについて話した。
岸田氏は「武士の階級や刀・武具、日本の歴史上有名な武士の戦い」についても話し合ったと付け加えた。
「日本UAE文化センターでは以前は、毎年恒例の『新年イベント』『日本語サマーキャンプ』『日本学習ツアー』などの物理的な世界での活動を多く開催していました。しかし、新型コロナウイルスのパンデミックが起こって以来、参加者の間で新型コロナウイルス感染が広まるリスクを避けて、物理的な活動ができなくなりました」
「多くの講座をオンライン形式に切り替えましたが、スタッフの思いとして、語学講座の提供だけでは不適切ないし不十分と感じました。私たちは現地の人たちやアラブ世界の人たちに日本文化も紹介したいと考えました。そこで、日本の生活や社会に関するオンライン文化講座を提供することにしました」
岸田氏がアラブニュース・ジャパンに語ったところでは、センターの活動はUAEの他のイベントと比べて「カジュアルで社交的な」場で提供されるという。
「日本文化を知りたいすべての人にセミナーを提供することにしました。営利目的であってはなりません。そうではなく、アカデミックかつ楽しいものであるべきです」と説明してくれた。「参加者は日本語を知らなくてもかまいません。このセミナーは日本文化に関する新たな知識に目を開かせるものです」
岸田氏によると、センターではグーグルで検索すればすぐにわかる程度の内容のセミナーは提供していないという。「講師の方々は、日本文化を紹介する経験がたいへん豊富です。これらのセミナーでは毎回、そのトピックに関するまったく異なる見方やアングルを紹介しています」
登録は日本センターのウェブサイトでできる:www.jp.ae