アラブニュース

サウジ通信情報技術委員会（CITC）は、サウジ電気通信会社（STC）が、5Gネットワークで最大342.35Mbpsの速度に達する国内最速のモバイルダウンロード速度を誇ると発表した。これは、5Gネットワークの平均ダウンロード速度に関する2020年の第4四半期の「Meqyas」のレポートにより明らかとなった。

CITCのイニシアチブである「Meqyas」は、ダウンロード、アップロード、5Gにおける各サービスプロバイダーの速度を比較し、各地域で最もパフォーマンスの良い事業者の順位付けを行う。さらに国内で最も一般的に使用されているアプリケーションやビデオゲームについても取り上げている。

信頼性の高いモバイル網羅率における自社のリーダーシップを強化し、中東最大の先進的な5Gネットワークを展開するという計画のもと、STCは、サウジアラビア国内の47以上の都市に5Gネットワークを展開している。STCによると、次の段階ではサウジアラビアの5Gネットワークが拡大し、71以上の都市で利用できるようになるという。

「5Gネットワークの大幅かつ包括的な拡大を実現するとともに、先進的な4Gネットワークを展開するため、STCは引き続き、今後も新技術と先進技術の分野での業界のリーダーを目指していきます」と声明の中で述べた。

「またSTCは、顧客体験のさらなる充実を図るとともに、各分野・産業を支える信頼性の高い先進的なデジタルネットワークやインフラの整備を継続的に進めていきます。これはサウジアラビアの『ビジョン2030』に沿った同社の『DARE戦略』と並行して行われます。」

STCは最近、2020年の第3四半期と第4四半期においてサウジアラビア国内で最も優れたモバイルネットワーク企業として「Ookla Speedtest賞」を受賞した。

また、CITCの「Meqyas」レポートによると、STCは同期間の平均モバイルデータダウンロード速度でも1位となっている。

「Opensignal Global Report」でも、ダウンロード速度が最も改善されたグローバル企業としてSTCがランクインしている。

また、先月発表された「Brand Finance Global 500 2021」のレポートによると、STCは中東の通信分野において最もブランド価値の高い企業として選出され、全分野ではアラムコ、ADNOCに次いで3番目にブランド価値の高い企業となった。

さらに、この地域で最も急成長を遂げている企業であるSTCの企業ブランドの価値は14%増の92億ドルとなり、同時にその順位を51位上昇させ、189位にランクインした。これによりSTCは、世界最大級の通信会社20社の中で2番目に急成長を遂げている企業となり、「AAA」の企業ブランド評価を獲得している。