
エルサレム:ガザでのイスラエルとハマス間の停戦協定の締結を目指す国際調停者は、パレスチナ側に、交渉が日曜日にも再開されると伝えた、とパレスチナ当局者が AFP に語った。
「調停者は、ハマスとイスラエル間の新たな間接交渉が、本日日曜日、ドーハで開始されるとハマスに伝えた」と、交渉に精通し、ハマスと親しいパレスチナ当局者は述べた。
イスラエル代表団は、ベンヤミン・ネタニヤフ首相のホワイトハウス訪問に先立ち、ガザの停戦と人質解放に関する協議のため、日曜日にドーハに到着する予定だった。
ネタニヤフ首相は、米国が支援する停戦合意案に対するハマス側の回答には「容認できない」要求が含まれていると述べたものの、紛争の重要な仲介役であるカタールに代表団を派遣すると先に発表していた。
22 ヶ月目に突入する戦争の終結を求める声が高まる中、ネタニヤフ首相は、戦闘の終結に向けて新たな取り組みを進めているドナルド・トランプ米大統領と月曜日に会談する予定だ。
土曜日、イスラエル沿岸の都市テルアビブでは、2023年10月7日にハマスがガザ地区を攻撃して戦争が勃発して以来、ガザ地区に拘束されている人質の解放を求める毎週の集会が開かれ、デモ参加者が集まった。
人質であるガリさんとジブ・バーマンさんの叔母であるマカビット・メイヤーさんは、「全員を救う合意」を求めた。
ハマスは金曜日、交渉に「即座に真剣に取り組む」用意があると述べた。
ネタニヤフ首相の事務所は声明で、「ハマスがカタールの提案に求める変更は… イスラエルは受け入れられない」と述べた一方、「イスラエルが合意したカタールの提案」について協議するため、交渉担当者を派遣すると発表した。
現地では、ガザの市民防衛機関が、日曜日に 14 人がイスラエル軍によって殺害されたと発表した。
ガザではメディアの報道が制限されており、多くの地域へのアクセスが困難なため、AFP は市民防衛機関が発表した死者数や詳細を独自に確認することはできない。
AFP の取材に対し、イスラエル軍は、正確な座標がないため、具体的な攻撃についてはコメントできないと述べた。
ハマス側の反応
ハマスは、カタールとエジプトの仲介者によって伝えられた米国主導の提案に対する具体的な反応を公表していない。
協議に関与する 2 人のパレスチナ情報筋によると、この提案には 60 日間の停戦が含まれており、その間にハマスは 10 人の生存人質と数人の遺体を、イスラエルが拘束しているパレスチナ人と交換する。
しかし、同グループは、イスラエルの撤退、交渉中の戦闘再開の保証、国連主導の援助物資の配布システムの復活など、一定の条件も要求していると彼らは述べた。
ハマスによる攻撃を受けて、イスラエルはハマスを破壊することを目的とした大規模な攻撃を開始し、仲介者たちは 2 度の暫定的な戦闘停止を仲介し、その間に人質はイスラエルが拘束していたパレスチナ人囚人と引き換えに解放された。
2023年10月の攻撃でパレスチナ過激派に拉致された251人の人質のうち、49人が依然としてガザに拘束されており、そのうち27人はイスラエル軍により死亡と発表されている。
エジプト外務省は土曜日、バドル・アブデルアティ外相が、停戦交渉のワシントン側代表であるスティーブ・ウィトコフ氏と電話会談を行い、「合意に達するための両当事者間の間接会談の準備」について協議したと発表した。
しかし、新たな停戦交渉の仲介に向けた最近の取り組みは、イスラエルがハマスによる恒久的な停戦の要求を拒否していることを主な争点として、繰り返し失敗に終わっている。
この戦争により、ガザ地区に住む 200 万人以上の人々が悲惨な人道状況に陥っている。
ガザ南部ハーン・ユーニス出身のカリマ・アル・ラスさんは、「より多くの援助が入るよう、停戦が発表されることを願っている」と述べた。
「人々は小麦粉を求めながら死んでいく」と彼女は語った。
米国とイスラエルが支援する団体「ガザ人道財団(GHF)」は、イスラエルが 2 ヶ月以上にわたる援助物資の輸送封鎖を一部解除した 5 月下旬、この地域での食糧配給を主導した。
国連機関や主要な援助団体は、GHF がイスラエルの軍事目的のために設立されたと懸念し、GHF との協力を拒否している。
国連人権高等弁務官事務所のラヴィナ・シャムダサニ報道官は金曜日、GHF の配給所で食糧を待つ間に 500 人以上が死亡したと述べた。
AFP がイスラエル当局の統計に基づいて集計したところ、2023年10月のハマスによる攻撃では、1,219人(その大半は民間人)が死亡した。
ハマスが支配するガザ地区保健省によると、イスラエルの報復攻撃により、ガザ地区では少なくとも57,338人(その大半は民間人)が死亡した。国連は、この数字を信頼できるものと判断している。
AFP