
カイロ:スーダンが内戦に陥ってから2年以上が経過し、援助団体が「世界最悪の避難民危機と飢饉」と形容する状況が続いている。
スーダン軍と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」との紛争は、広大なダルフール地方とコルドファン地方で依然として続いている。最も激しい衝突のいくつかは首都ハルツームとその周辺地域で発生しており、軍は同地域での支配権を取り戻したと発表している。
戦争は2023年4月にハルツームで勃発し、その後全国に拡大した。双方は、民族浄化、法外な殺害、民間人(子供を含む)に対する性的暴力などの残虐行為を犯したとして非難されている。一方、スーダン全土で多くの人が飢饉の危機に直面している。
国連、人道支援団体、保健当局、人権団体から得たデータに基づく戦争の現状を数字で見る。
崩壊寸前の医療システムと破壊されたインフラは、スーダンで疾病の蔓延を助長し、数百万人の健康と福祉に影響を及ぼしている。特に脆弱なコミュニティが深刻な打撃を受けている。北アフリカの国スーダンでは、コレラ、麻疹、マラリアなどの疾病の流行が報告されており、ユニセフは5歳未満の子供数千人が最も致命的な栄養失調に陥る可能性があると警告している。
人的被害に加え、スーダンのインフラも深刻な打撃を受けている。かつて農業の豊かさと「世界の穀倉地帯」として知られていたスーダンでは、広範な農地が破壊されました。数十の水道施設と発電所が損傷を受け、大統領宮殿や省庁の建物も破壊された。
ユネスコによると、国立博物館を含む10を超える文化遺産が攻撃または破壊されました。多くの学校が攻撃を受けたり、避難所として使用されている。
死傷者数は病院の記録を基に算出されることが多いが、医療施設にたどり着けない人々の追跡は困難だ。しかし、人道支援団体、保健当局、人権団体の推計によると、スーダンの戦争で数万人が負傷している。和平交渉の試みは複数回行われたが、紛争が国内の他の地域に拡大する中、戦争を終結させる兆候は見られない。
AP