
アラブニュース
ドバイ:ヨルダン・レイバー・ウォッチ(JLW)の調査によれば、ヨルダンでの児童労働発生率が、コロナウィルスのパンデミックにより過去3ヵ月増加を見せている。
児童労働反対世界デーに発表された調査によれば、長期化する新型コロナウィルス感染症危機により、ヨルダンの児童労働者の数がさらに増加すると予想されている。
フェニックス経済研究センターのアフマド・アワドが、地元の日刊紙ヨルダンタイムズ紙に語ったところでは、「ヨルダンでのいくつかの調査から、児童労働者は貧しい家庭の問題であることが分かっている。新型コロナウィルス感染症によりそうした貧しい家庭が増え、子供たちを学校から連れ出し、労働市場に送り込もうとする家族の圧力が増すであろう」
JLWの報告書によると、統計上ヨルダンには現在70,000人の児童労働者が存在し、そのうち45,000人が「危険な職業」に就いている。
国際労働機関とユニセフの声明では、新型コロナウィルス感染症危機の結果、何百万人もの子どもたちが児童労働に就かされるリスクがあり、そうなれば、これまで20年間減少してきた児童労働者数が初めて増加に転じる可能性があるとされる。