
Daoud Kuttab
アンマン:テルアビブ/ヤッファの自治体がオスマン時代に遡るAl-Isaafイスラム墓地を破壊する計画に対し、パレスチナ人が港町ヤッファで6日間にわたって抗議した。与党自治体と連立してきたヤッファ・リストが抗議し、辞任した。
月曜日、新たな住宅建設計画の準備のためイスラエルのブルドーザーが墓地の破壊を開始した。Al-Isaafイスラム墓地には、1948年のイスラエルによるヤッファの占領前に眠った数百人のイスラム教徒の墓がある。
大勢の群衆が合同礼拝を行った後、ヤッファの北に位置するこの墓地を取り壊すというイスラエルの決定を非難する行進を開始した。
現在イスラエル側から立ち入りを禁止されているアルアクサ・モスクのイマームであるSheikh Ekrima Sabri氏が金曜日に墓地で説教を行い、イスラム教では墓を掘り起こすことは禁じられていることを指摘した。
Sabri氏は群衆に対し「墓地を守ることは土地を守ることであり、死者を守ることは正当な権利を守ることだ」と語った。
クネセト議員のSami Abu Shehadeh氏はFacebookに投稿された声明を録音し、その中でヤッファの人々への支持を表明し、テルアビブ/ヤッファの自治体との連立から脱退する勇気を持ったヤッファ・リストを称賛した。
FASTFACTS
Abu Shehadeh氏は「ヤッファにおける我々の聖地を守ることは権利であり責任である」と述べた。
墓地の破壊は「自治体が我々の建築的・精神的遺産と文化的・歴史的記念碑として現存するものの保存を請け負うという連立協定の条項に違反している」。
声明の最後で「ヤッファの全ての人に対し、全ての部門から、保存のための戦いを続けること」を呼びかけている。
ヤッファ・リストのメンバーであるAbed Al-Kader Abu-Shehade氏は、イスラム教墓地をめぐる最近の動向は、「この問題に対する連立協定を自治体が違反していることを表し、我々の合理的な要求と和解に到達するための努力を無視している」と語った。
エルサレムと聖地のためのイスラム・キリスト教協議会(the Islamic-Christian Council for Jerusalem and the Holy Places)のHanna Issa事務局長は墓地の破壊決定を非難した。
Issa事務局長はアラブニュースに対し「ホームレスのためのシェルターの建設のために古いイスラム教墓地を破壊するということは、ユダヤ教を除くあらゆる宗教の聖なるものを追い求めるというイスラエルのもう1つの考えを示唆している」と語った。またイスラエルにおけるパレスチナ人への人種差別は政策及びその実践に深く根付いていると語った。