
アラブニュース・ジャパン
UAEの宇宙探査機HOPEの準備と打ち上げの背後には、首長国の大勢の若いエンジニアたちから成る勤勉なチームが存在する。彼らはこれまで6年にわたり、UAE火星探査計画の達成に向け科学的な努力とロジスティカルな努力を積み重ねてきた。
日本のH-IIAロケットに搭載される宇宙探査機HOPEは、7月15日に種子島宇宙センターから打ち上げられることになっている。
首長国チームはここ5日間、コロナウィルスパンデミックの影響を受けることなく予定日に打ち上げが行えるように取り組んできた。
宇宙計画に携わるスタッフは、宇宙探査機を無事に輸送するため3つのチームに分けられた。4月6日に最初のチームが、宇宙探査機HOPEと共に日本の宇宙センターに到着した。
2つ目のチームは4月21日に発射施設に到着した。打ち上げの準備には経験豊富なメンバーが多数携わっているため、現在この2つのチームは交代で多くの任務に対応している。
3つ目のチームも全ての段階で準備に対応するため控えている。ムハンマド・ビン・ラシード宇宙センターでプロジェクトマネージャー代理を務めるスハイル・ブッティ・ザファリ・ムハイリは、種子島宇宙センターでUAEチームを率いてきた。
「私たちは調査チームの中に組み入れられたエンジニアのチームです。プロジェクト責任者代理は、打ち上げ前と結合中に輸送ロケットの準備を確実に整え、地球から確実に通信できるようにすることに責任を負っています」と、彼は述べた。
また、このチームがチーム精神と野心を示したと付け加えた。宇宙探査機HOPEは、UAEとアラブ世界のビジョン、および人類の可能性に対する確信を裏付ける。
この宇宙探査機は、UAE建国50周年および1971年のUAE同盟宣言から50年経過のお祝いと合わせて、2021年2月に火星軌道に達することが期待されている。