
サイード・アル・バタティ
ムカッラー:イランが支援するサヌアのフーシ派は、バイダー県中部でフーシ派の支配に反対し、武装蜂起を率いた部族と政治の指導者であるヤセル・アル・アワディ氏の家を襲撃した。
この動きはフーシ派が敵対勢力の取り締まりを強化する中で起きた。フーシ派は数十人の軍司令官、部族指導者、議員に死刑を宣告し、支配地域の財産を没収した。
地元のメディアは、武装した男たちがアル・アワディ氏の家に押し入って居住者に去るよう話し、それから首都近郊にある同氏の店に移動したと伝えた。
国民全体会議の古参議員であり、アル・アワド族の指導者でもあるアル・アワディ氏は、先月多数の部族民を率い、フーシ派に対し武装蜂起をした。これは、女性を殺害した地元の兵士に対してフーシ派が処罰を与えるのを拒否したためだ。
フーシ派はこの蜂起を鎮圧し、アル・アワディ氏とその部族をアルバイダの政府支配地域へ強制的に移動させた。
Yemen Today TVのスポークスマンは、フーシ派がアル・アワディ氏とその兄弟が所有するすべての財産を没収したと述べた。
フーシ派の公式メディアは、治安機関が司法命令に基づき、イエメンの政治と軍事、部族に関わる人物の財産を没収したと伝えた。その理由はフーシ派の支配に反対し、国際的に認められた政府とアラブ連合主導の軍事作戦を支持したためだとした。
同時に、サヌアのフーシ派政権下の議会では、フーシ派の敵を支援した罪で12人の議員が裁判にかけられる前に、これら議員の免責特権を剥奪する話し合いが始まっている。
EUのイエメン派遣団の代表は月曜日、フーシ派から死刑を宣告された4人のイエメン人ジャーナリストを釈放するよう要求し、イエメンで対立している勢力に対しジャーナリストへの嫌がらせをやめるよう求めた。
「EUイエメン派遣団の代表は、死刑を宣告されたアクラム・アル・ワリディ、アブデルハレク・アムラン、ハレス・ハミド、タウフィク・アル・マンスーリ氏を含む、イエメンで拘束されているすべてのジャーナリストを即時釈放するよう全関係者に要求します。また、Covid-19のまん延が続いているため、ジャーナリストたちの解放はますます緊急性を帯びています」と派遣団は声明で述べた。
フーシ派が支配するサヌアの裁判所で4月、スパイ行為をしたとして4人のジャーナリストに死刑宣告が出された後、国内外で激しい反発が起きた。
将校が殺害される
アビヤン県南部で正体不明の武装集団が装甲車両を攻撃し、治安部隊の将校と彼のボディーガードが殺害されたと治安部隊が声明で発表した。
Al-Mahfad地区の特別治安部隊司令官であるアブドラ・アハメド・アルハンシ隊長と彼のボディーガードであるサメッド・アブドラ・アル・ハンシ氏は、Al-Haq地方で装甲車両を運転していたときに激しい銃撃を受け即死した。
イエメン政府は、ショクラ近郊に向かう部隊への攻撃を企てたとして、分離独立派を何度も非難している。
フダイダ西部では反政府勢力がフダイダ市外の新しい地域を占領しようとしたため、月曜日に3日連続で県内のさまざまな場所で戦闘が激化した。政府派の共同軍は声明の中で、9人の狙撃兵を含む12人のフーシ派兵士が、Durihimi、Al-Jah、Al-Fazeh、Hayes、Attuhaytaでの攻撃に失敗し殺害されたと伝えた。
2018年後半にイエメン政府とフーシ派の間で和平協定が締結されたが、双方が戦闘を継続しているため敵対関係はほぼ続いたままだ。
地元の人権団体は2018年12月以降、フダイダでフーシ派の銃撃と地雷により500人以上の民間人が殺害されたと述べている。