
バグダッド: アムネスティは木曜日、近年Daeshの手から解放された約2,000人のヤズィーディーの子供たちが、今も精神的、肉体的トラウマにとらわれていると警告を出した。
イラク北部での多数のインタビューに基づく新しいレポートにより、Daeshの手による拷問、強制徴用、レイプなどの虐待に直面した1,992人の子供が、必要なケアを受けていないことが権利団体によって分かった。
「過去の悪夢は消えていったが、苦難は子供たちの中に残っている」とアムネスティ危機対応チームの副所長であるMatt Wells氏は語る。
ヤズィーディーは、イラク北西部の中心に暮らす約550,000人の民族宗教的な少数民族であり、2014年にDaeshによってこの岩だらけの地域は一掃された。
Daeshはヤズィーディーを異教徒として非難し、数千人の男性を虐殺し、女性と少女を拉致し、少年を彼らの代わりに戦わせた。
ヤズィーディーの子供たちは強制的にイスラム教に改宗させられ、アラビア語を教えられ、母国語のクルド語を話すことを禁止された。今日に至るまで、生存した子供たちは「衰弱性の長期損傷」に加え、心的外傷後ストレス障害、気分変動、攻撃的感情およびフラッシュバックに苦しんでいる。
昨年、ダフーク北西地区にある避難キャンプでインタビューを受けたヤズィーディーの子供たちは、Daeshから解放されて数か月後が経った後も、攻撃的な遊び方をして、全身黒い服を着て、アラビア語を話していた。
そのうちの1人である10歳の少女は、何度も自殺をすると脅していたと、彼女の母親は語った。
15歳の元Daesh少年兵Sahir氏は、トラウマに対処するためには精神的サポートが必要と分かっていたが、相談できる場所がないと感じた、とアムネスティに語った。
「探していたのは、自分を気遣ってくれて、支えてくれて、『そばにいてあげる』と言ってくれる人」と彼は話した。 「それが私が探していたもので、一度も見つけたことがない。」
AFP