
エルサレム:ベンヤミン・ネタニヤフ首相は火曜日、イスラエルに対するいかなる脅威にも厳しく対応することを誓った。このユダヤ人国家は、その前日、占領地ゴラン高原への攻撃未遂に対する報復として、シリアの軍事施設を攻撃した。
「我々は組織の一部を攻撃した。そして今や、それを送り出す拠点を攻撃した。我々は、国を守るのに必要なことをする」と、イスラエル中部の軍事施設の視察中に彼は話した。
「これは、空っぽの言葉ではない。この言葉の背後には、イスラエル国家と(軍部)の重みがあり、真剣に受けとらないといけない」と元軍人の首相は付け加えた。
イスラエルは月曜日遅くにシリア南部の軍事施設に空爆を加えた。これは、1967年以来イスラエルの占領下にあるゴラン高原に爆発物をしかけようした試みに対する報復攻撃であると、軍部は述べた。シリアの国営通信は、イスラエルのヘリコプターが南部のクネイトラ近くのシリアの軍事拠点にロケット弾攻撃をしかけたが、物的被害のみですんだと伝えた。また、シリアの首都付近で防空システムが働いたことも報告した。
敵対するイスラエルとシリアの間ではすでに緊張が高まっている。
先月、イスラエルの軍事ヘリコプターがシリア南部の軍事施設を、イスラエルに向けた弾丸発射に対する報復として攻撃した。
月曜日の攻撃前には、ゴラン高原のイスラエル占領区域付近に爆発物をしかけていた4名を殺害したとイスラエル軍が発表した。
イスラエルのいくつかのメディアは、月曜日の軍事行動は、イランの支援を受けたレバノンのシーア派組織ヒズボラの脅威が強まっていることへの対応であると伝えた。ヒズボラはシリアでかなりの影響力がある。
英国に拠点を置く人権監視団体the Syrian Observatory for Human Rightsによると、先月、ダマスカス南方でのイスラエルのミサイル攻撃により、イランの支援を受けた戦闘員が5名死亡した。
先週の月曜日には、イスラエルは、5人程度のヒズボラの戦闘員がレバノンから侵入しようとしたがこれを防いだと発表した。ヒズボラはこれを否定している。
イスラエルは、銃撃戦の結果、「テロリスト」はレバノンに戻ったと報告し、「防衛上の」理由で防備を固めた国境を超え砲撃を加えたと述べた。
2011年以来、イスラエルはシリア内で政府軍とその同盟者であるイランとヒズボラの軍事勢力に対し何百回もの攻撃を加えており、シリアにおけるイランの軍事的影響力をなくそうとしている。
AFP