
バグダッド:イラクは火曜日、2人のイラク高官を殺害したドローン攻撃でトルコ政府を非難し、トルコの大臣の訪問を取り止め、イラクのトルコ大使を呼び出した。
イラク当局は、イラク北部のクルド人自治区での攻撃を「露骨なトルコによるドローン攻撃」と呼んだ。トルコ政府は何週間もの間、同地区にある過激派の拠点を襲撃している。
イラク軍は声明で、国境警備隊の大隊長2人と車両の運転手が殺害されたと発表した。トルコが6月中旬にクルディスタン労働者党(PKK)の反政府勢力に対して国境を越えた作戦を開始して以来、初めてイラク軍兵士の死者が出たことになる。
イラクの外務大臣はイラク領内でのトルコの軍事行動について、すでに2回トルコ大使を呼び出しているが、今回はこのような攻撃を拒否する「強い言葉による抗議の書簡」をトルコ大使に渡したと述べた。
同大臣はまた、木曜日にトルコの国防相を出迎えないことを確認した。
アルビル県北部に位置するシダカンのIhsan Chalabi市長はAFPに対し、プラドスト地域でのドローン攻撃は、「PKKの戦闘員らと会合をしていたイラク国境警備隊の司令官」を標的にしたものだと述べた。
目撃者はその日早くにPKKとイラク軍の間で衝突が起きたことを報告しており、地元筋は、ドローン攻撃が両者の緊張を鎮めるために開かれた緊急会合を標的にしたと述べた。
イラク大統領は以前、「イラクの主権の重大な侵害」を非難し、当該地域での「すべての軍事作戦の停止」をトルコ政府に要求している。
トルコの軍事作戦の開始以来、少なくとも5人の民間人が殺害されている。
トルコ政府はトルコ軍兵士2人の死亡を発表し、PKKとその協力者は、戦闘員と支援者10人の死亡を報告した。
PKKは、トルコ政府とその西側の同盟国からテロリスト集団としてブラックリストに載せられており、1984年以来、PKKはトルコに対する反乱を繰り広げている。
PKKは長い間イラク北部の険しい地形を後方基地として使用し、トルコへの攻撃を繰り広げている。それに対し、トルコはイラク領内に軍事拠点を設けて、PKKと戦ってきた。
クルディスタン民主党(KDP)が支配するクルド人当局はPKKを対抗勢力と見なしているが、イラク北部の基地からPKKを撲滅することはできなかった。
イラクはクルド人自治区におけるトルコの軍事プレゼンスをイラクの主権の侵害と見なしているが、主要な貿易相手国であり、近隣地域で強い影響力を持つトルコと関係を遠ざけることは望んでいない。
AFP