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朽ちるオイルタンカーへの立ち入りを国連チームに許可するフーシ派

政府軍に対峙する前線のフーシ派戦士に寄付された服を送るため開催されたセレモニーに出席する際、フーシ派支援者はライフルを抱えた。イエメン・サナア、2020年11月24日(ロイター)
政府軍に対峙する前線のフーシ派戦士に寄付された服を送るため開催されたセレモニーに出席する際、フーシ派支援者はライフルを抱えた。イエメン・サナア、2020年11月24日(ロイター)
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26 Nov 2020 06:11:21 GMT9
26 Nov 2020 06:11:21 GMT9
  • フーシ派がフダイダ県を掌握してからタンカーには定期保守がなく徐々に朽ちていた。

ムカッラー:イランに支援されたフーシ派は、イエメンの紅海沿岸沖に係留された朽ちかけた「FSOセーファー」オイルタンカーへの乗船許可をついに国際調査団に与えたと、国連が火曜日に語った。

国連スポークパーソンのステファン・ドゥジャリク氏は、フーシ派は土曜、不可欠な保守点検を行うため専門家を座礁した船舶に立ち入らせる承諾を確認する公式文書を国連に送付したと語った。

45年にもなる同船は、5年前のイエメン内戦勃発からフダイダの北60kmに100万バレル以上の原油を積んで停泊している。腐食しているタンカーは、これ以上世話せずに放置すれば環境と海上航行に「重大なリスク」をもたらすと当局は警告している。

フーシ派は現地と国際社会のプレッシャにとうとう屈服したかのように見えるが、同派が約束を果たすかどうか疑問視するイエメンの専門家や当局者が中にはいる。

「国連主導の専門家調査の目的は、船舶の評価、最初の軽微な保守、そしてオイル流出リスクをなくすためどんな措置がさらに必要かに関する推奨の策定だ」とドゥジャリク氏は付け加えた。

ニューヨークの記者会見では、セーファーへのダメージを評価修理するために必要な任務メンバーと装置の選定を国連プロジェクトサービス機関(UNOPS)が対応すると同氏は述べた。

「みなが協力すれば、任務スタッフと装置は現地に1月末か2月頭に到着すると見込まれる。」

フーシ派がフダイダ県を掌握してからタンカーには定期保守がなく徐々に朽ちていた。

国連、外交官、環境問題専門家は、錆がタンカーの構造を浸食し、船室に水が侵入しているというレポートに従って、国際専門家が船を修理できるよう、フーシ派に圧力をかけている。

現地と国際の専門家は、オイル流出が紅海に大規模な環境災害を引き起こし、海洋生物を破壊し、国際商用航行を破綻させると警告していた。

6月、フーシ派は心変わりする前に、チームにサウジ主導のイエメンでの軍事作戦を支援しない国の専門家を入れることを条件に、タンカーへの国連立ち入りの許可に合意した。

7月のフーシ派からの承認は「大まかな声明だ。それは…記憶が正しければ、大まかな許可だった…そう、ここに来てタンカーにしなければならないことをできるが、技術手段についてはこちらが理解する必要がある」とドゥジャリク氏は語った。

今回、フーシ派はもっと真剣だったと付け加えた。「これは正しい方向へのさらなる一歩だ。」

タンカーの保守を許可するよう、フーシ派に長期間圧力を集結さえた西側外交官は、潜在的な環境の激変回避の助けとなることを希望して、このステップで楽観を表した。

「セーファータンカーへの立ち入りを許可する合意は歓迎である(期限を大幅に過ぎているが)。できるだけ早く安全にすることで、潜在的な巨大環境災害を防止できる」と在イエメンのマイケル・アーロン英国大使はツイッターで水曜日に語った。

しかし、イエメンの政治アナリストと活動家は、反乱軍の果たしていない約束の長い実績を引用して、メディアの前向きなレポートを懐疑的に扱った。

「協定は存在しない。卓球のようにフーシ派はあなたと私たちを手玉に取っている。私たちには連中が遊んでいることがわかり、あなたたちはまだ現実から目を背けている。」とイエメンの活動家バラー・シバン氏はツイッターで水曜日語った。

水曜のツイートで、イエメンの紛争アナリストのナドワ・アル=ダウサリ氏は「見た時に信じることにします。フーシ派はもっともらしい嘘を思いつくために時間を稼ごうとしているだけです。希望的観測に基き、現実に基づかない国際コミュニティに毎回これは効きます。ストックホルム合意のおかげでセーファーを人質にしているのです。」

一方、イエメン防衛大臣のムハンマド・アリ・アル=マクダシ中将は火曜、マアリブ市の中心の外部と過去二日間に北部のジャウフ県の紛争地域での激しい戦闘で反乱軍数10名が殺害されたと語った。

マアリブの火中への訪問中の火曜、同氏はフーシ派を敗北させ、地域から駆逐し制圧すると誓った。

「イエメン国民とその軍隊は(フーシ派の)クーデターと反乱を終わらせる戦いに勝利し、国家制度を回復する決意だ」と公式メディアは同氏が述べるのを報じている。

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