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イスラエルとの協定をめぐり、イランがUAEを攻撃すると脅迫

2020年8月15日、テヘランのアラブ首長国連邦の大使館の外で行われた集会で、デモ参加者集団は、イスラエルとの外交関係を結ぶというUAEの歴史的な合意を非難するために、イスラエル国旗を表現したものを燃やしている。(AP写真/エブラヒム・ノロージ)
2020年8月15日、テヘランのアラブ首長国連邦の大使館の外で行われた集会で、デモ参加者集団は、イスラエルとの外交関係を結ぶというUAEの歴史的な合意を非難するために、イスラエル国旗を表現したものを燃やしている。(AP写真/エブラヒム・ノロージ)
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16 Aug 2020 05:08:37 GMT9
16 Aug 2020 05:08:37 GMT9

アラブニュース

  • アラブ首長国連邦「は道理にかなった格好の標的だ」

ドバイ/パリ/アンカラ:イランは8月15日、イスラエルとの関係正常化の合意をめぐって、アラブ首長国連邦(UAE)への攻撃を開始する、と明白な脅迫を行った。ハサン・ロウハーニー大統領はUAEが「大きな間違い」を犯したと述べ、本人が言うところの裏切りを非難した。

編集長が最高指導者のアリー・ハーメネイー氏により指名されるイラン強硬派の日刊新聞、ケイハーンはさらに一歩踏み込んだ。「パレスチナ人に対するUAEの大きな裏切りは…安全保障への依存度が高いこの小さくて豊かな国を、道理にかなった格好の標的に変える」と、一面に掲載した社説に書いていた。

イランは既にイラクとイエメンのイラン代理部隊が発射するミサイルで、サウジ市民を標的にしており、安全保障のアナリスト、セオドア・カラシク博士はアラブニュースに、新たな脅威として深刻に受け止めるべきと語った。

「イランのミサイルは、8分でUAEを直撃することができます」と、ワシントンD.Cに拠点を置くガルフ・ステート・アナリティクスの上級アドバイザーであるカラシク博士は語った。「彼らは重要な経済基盤を標的にできるのです。さもなければ、心理戦に持ち込んで、ただ単に砂漠だけを標的にすることもできます」。「最近、イランの海軍演習の目玉は、地下ミサイル発射台から打ち上げられるミサイルです。これは新しく、不安を引き起こしました。それにもかかわらず、ドバイやその他の都会の密集地は、安全圏だとまだ思われているのです」

アメリカのドナルド・トランプ大統領が仲介した先週の合意により、初めて両国間に外交関係が確立された。その見返りに、イスラエルはヨルダン川西岸地区を併合する計画を断念した。

アリ・アブドゥラ・アーメド在フランスUAE大使は、アラブニュースのフランス語版に、これで終わりということはないと語った。「次に起きるであろうことは、政治レベルに限ったものではなく、同じように経済・技術・学術レベルにも及ぶでしょう」と、アーメド大使は語った。

「両国関係が進展する速度は、もっと速くなる可能性があるでしょう」。パレスチナの人々が裏切られたとする抗議を、同大使ははねつけた。「パレスチナの人々という名目で、私たちは交渉しません。そうすることは、私たちが決められることではありません」と、同大使は語った。

「パレスチナの人々の主張に関する私たちの立場は、エルサレムに関するアラブ諸国の総意と、アラブ諸国が全会一致するその他の尺度に沿っています。私たちはこうしたことを忠実に守り、手放すことはありません。

その一方で、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、イスラエルと外交・通商関係を維持しながらも、この合意をめぐって、UAEとの関係を断つと脅した後、ダブルスタンダードであると非難された。

ミドルイーストセンター・フォー・リポーティング・アンド・アナライシスのセス・J・フランツマン所長は、「トルコは偽善的な立場を取っています」と語った。これはトルコ政府が意図的に、経済政策の失敗から注意を逸らすためにした選択だ、とフランツマン所長は語った。

「現在の与党が主導するトルコ政府は、この地域で反イスラエル政権になる方向に進んでいます」

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