
エルサレム:イスラエル警察は日曜日、数千人がエルサレムに集まり、ベンヤミン・ネタニヤフ首相の辞任を要求し、「クライムミニスター=犯罪大臣(プライムミニスター=総理大臣のもじり)」や「お前はクビだ」などのシュプレヒコールを上げたデモの後、30人のデモ参加者を逮捕したと発表した。
デモ隊は土曜日の夜に首相公邸前に集まり、楽器を演奏する参加者もいた。
地元メディアは、デモ参加者の人数を約1万人と推定している。
警察は日曜日の朝、声明で、デモ参加者の一部が暴徒化し、警官が負傷したと発表した。
警察は「抗議活動中、デモ参加者により3人の警官が負傷した」と説明した。
加えて、逮捕されたデモ参加者のうち3人は日曜日に裁判所に出廷する、とした。
いくつかの汚職事件で起訴されていることや、コロナウイルス危機の対応をめぐってネタニヤフ氏に辞任を要求する抗議活動は、ここ数週間で数を増している。同首相はこれに激しく反発している。
今月初め、ネタニヤフ首相は、チャンネル12と別の民放テレビ局、チャンネル13を、「デモの大々的な報道を通じて無政府主義の左翼デモのためのプロパガンダを提供している」と非難した。
イスラエルは、新型コロナウイルスのパンデミックへの初期対応で称賛されたが、4月下旬に制限を緩和してから感染者数が再び増加に転じ、イスラエル政府は非難にさらされている。
ネタニヤフ首相自身も、経済活動の再開が早すぎたと認めている。
AFP
ベンヤミン・ネタニヤフ首相(左)とベニー・ガンツ副首相(右)のマスクをかぶったイスラエルのデモ隊が2020年8月22日、エルサレムの首相公邸前で行われた反政府デモに参加した。(AFP)