
アラブニュース
ロンドン:トルコ大統領がパレスチナの武装組織ハマスの幹部たちと面会したことを、米国が火曜日に非難した。
ガザ地区を支配するハマスは、米国、ヨーロッパ、その他の諸国からテロ組織に指定されている。
トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、土曜日にイスタンブールでハマスの指導者たちと面会した。政治局長のイスマーイール・ハニーヤに率いられた代表団には、米国からテロリストとして指名手配されている副局長サリーヒ・アル=アロウリが含まれていた。
「トルコのエルドアン大統領が、2人のハマスのリーダーをイスタンブールに招いたことに対し、米国は強く抗議します」と米国務省のモーガン・オータガス報道官は述べた。
「エルドアン大統領がこのテロ組織と接触を続けることは、トルコを国際社会において孤立させ、パレスチナ民衆の利益を害し、ガザ地区からのテロ攻撃を防ごうとする国際的な努力をむしばむことにしかなりません」
米国はトルコとハマスの関係が強まっていることを、いよいよ懸念している。
2月にエルドアンはこの地域について話すためハニーヤと、このときもイスタンブールで、面会した。
エルドアンの公正発展党(AKP)とハマスの両方とも、他の政治組織、軍事組織、そして過激派集団のイデオロギーに影響を与えてきたエジプト発祥の運動、ムスリム同胞団との結びつきがある。
土曜日の面会は、イスラエルがヨルダン川西岸のパレスチナ人居住地を併合するという脅しをやめることと引きかえに、アラブ首長国連邦(UAE)とイスラエルが国交正常化に合意したことを発表した数日後になされた。ヨルダン川西岸地区は、ハマスの世俗主義のライバル、ファタハの支配下にある。
国務省の「正義への報酬(Rewards for Justice)」のウェブサイトによると、アル=アロウリはハマスの軍事部門の立ち上げにかかわり、いくつかの「テロ攻撃、ハイジャック、誘拐」に関係している。米国は彼の逮捕につながる情報に対し、500万ドルの報酬を提示している。