
ベイルート:保健省によると、28日、レバノンの新型コロナウイルス新規感染者数が1万5,000人を超えた。レバノンはロックダウンを再開させたが、企業からの圧力を受けてわずか1週間でロックダウンを緩和した。
保健省は、この24時間で676人の新規感染者と2人の死者を発表し、28日以降に記録された新型コロナウイルスの新規感染者数は全部で1万5,613人となり、そのうち148人が亡くなった。
一日の感染者数は、8月4日にベイルートの港で起きた大規模な爆発以来急増している。この事故では180人以上が死亡、数千人が負傷者し、首都の大部分が壊滅した。
感染者数の全体の3分の1以上にあたる5,855人が、ここ10日の間に記録された
8月21日、レバノン当局は爆発で壊滅した地域を除き、国内全土にロックダウンを課し、午後6時から午前6時までの夜間外出禁止令を出した。
しかし、すでにここ数十年で最悪の経済不況にあえいでいたサービス業や観光業の事業主など民間企業からの抗議を受け、当局は28日に制限を緩和した。
外出禁止令の開始時刻は午後10時に延長され、ショッピングモールやレストラン、カフェ、ジムの営業再開も許可された。
ハマド・ハッサン暫定保健相は8月17日、病院は新型コロナウイルス患者の治療のために定員が上限に達しつつあると警告した。すでにコロナウイルスによってひっ迫していたところに爆発事故が起き、医療崩壊を引き起こしたのだ。
新型コロナウイルスと闘う主要な公立病院の医院長フィラス・アビアドは、28日の予防措置の緩和に感心しなかった。
24時間の集計で1日前には689人の陽性者を記録しており、「ロックダウンの目標に達していないことは明らかだ」とアビアドはツイートした。
AFP通信