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マクロンがレバノンの政治家らに「最後のチャンス」と警告

2020年9月1日、レバノンの首都ベイルートの東、バアブダの大統領官邸でレバノンのミシェル・オウン大統領と会談するエマニュエル・マクロン仏大統領(左)(AFP)
2020年9月1日、レバノンの首都ベイルートの東、バアブダの大統領官邸でレバノンのミシェル・オウン大統領と会談するエマニュエル・マクロン仏大統領(左)(AFP)
2020年9月1日、レバノンの首都ベイルートの東、バアブダの大統領官邸でレバノンのミシェル・オウン大統領と会談するエマニュエル・マクロン仏大統領(左)(AFP)
2020年9月1日、レバノンの首都ベイルートの東、バアブダの大統領官邸でレバノンのミシェル・オウン大統領と会談するエマニュエル・マクロン仏大統領(左)(AFP)
2020年9月1日火曜日、ベイルート港沖のフランス軍のヘリ空母「トネル」に到着して部隊を閲兵するエマニュエル・マクロン仏大統領。ベイルートへの訪問は、壊滅的な8月4日の爆発事故以来、2回目の訪問である。この事故はレバノンの歴史の中で最も被害の大きな単一の事故であり、少なくとも190人が死亡した(AP)
2020年9月1日火曜日、ベイルート港沖のフランス軍のヘリ空母「トネル」に到着して部隊を閲兵するエマニュエル・マクロン仏大統領。ベイルートへの訪問は、壊滅的な8月4日の爆発事故以来、2回目の訪問である。この事故はレバノンの歴史の中で最も被害の大きな単一の事故であり、少なくとも190人が死亡した(AP)
2020年9月1日火曜日、ベイルート港沖でエマニュエル・マクロン仏大統領と話をする、フランス軍のヘリ空母「トネル」の海軍主任士官アルノー・トランシャン(左)(AP)
2020年9月1日火曜日、ベイルート港沖でエマニュエル・マクロン仏大統領と話をする、フランス軍のヘリ空母「トネル」の海軍主任士官アルノー・トランシャン(左)(AP)
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02 Sep 2020 11:09:53 GMT9
02 Sep 2020 11:09:53 GMT9
  • マクロン:「私は … 結果を出し、改革をもたらすためにここに来ました」
  • マクロンの訪問は8月4日の壊滅的な爆発事故以来2度目

ベイルート:エマニュエル・マクロン仏大統領は火曜日、レバノンの政治家に厳しい警告を発した。数カ月以内に真剣な改革に取り組むよう促し、それを怠った場合、制裁を含む懲罰措置を取る可能性があると述べた。

マクロンはレバノン建国100周年を記念し、2日間の日程で同国を訪問しており、未曾有の経済危機と首都ベイルートを襲った先月の大規模な爆発の余波からレバノンを救う方法について当局者と会談を行っている。

「私は … 結果を出し、改革をもたらすためにここに来ました」と彼は火曜日に語った。

今回のマクロンのレバノン訪問は、少なくとも190人が死亡、6000人以上が負傷し、同国最悪の破壊事故となった8月4日の爆発事故以来、2度目の訪問である。今回の訪問は、危機からの脱却を目指したイベントや政治的な話し合いが目白押しだ。今年はレバノン建国100周年にあたる。

月曜日の夜、パリからレバノンに向かう途中で『ポリティコ』の取材に応じたマクロンは、改革や議会選挙へ向けた具体的なスケジュールなど、政党指導者に対して改革に関する信頼できる約束を「6〜12カ月」以内に望んでいると述べた。

マクロンは今後3カ月について、本当の変化が起こるための「根本」になるとし、そうでない場合は、重要な国際的金融救済策を保留したり、支配階級に対して制裁を課したりするなどの懲罰的な措置を課す、別のアプローチを取るだろうと述べた。

「この体制にとって最後のチャンスです」と彼は述べた。

火曜日の朝、マクロン大統領はレバノン北東部の森に行き、レバノンの前身である大レバノン国の建国100年を記念して杉の木を植えた。レバノンは1943年に独立するまで、フランスの保護領であった。

フランスの軍用機が編隊を組んで飛行し、ビブロス地方のジャジの森の上でレバノン国旗の色の煙を撒き散らした。

植樹式でマクロンは、ベイルート港の爆発事故で母親のハラ・タイヤを失った11歳の犠牲者タマラ・タイヤを抱きしめた。

森を後にしたマクロンは、6年間保管されていた3000トン近くの硝酸アンモニウムが8月4日に爆発して190人が死亡し、6000人以上が負傷し、近隣地域全体が被害を受けたベイルート港に向かった。

マクロンは、変化の必要性を繰り返し訴えた。月曜日に任命された新しい首相について尋ねられた彼は、それが主権を持つレバノンの問題であると述べたが、首相には成功するためのあらゆる手段を与えられなければならないと付け加えた。

レバノンの主要政党や指導者の支持を得たことを受けて新政権を樹立するために、ミシェル・オウン大統領がレバノンのムスタファ・アディブ駐独大使を任命してから数時間後の月曜日遅くに、マクロンは同国に到着した。

しかし、突如合意上の候補として浮上する前は世間にほとんど知られていなかった48歳の外交官であるアディブは、とてつもなく大きな仕事に直面しており、長らく在任してきた政治家の退任を要求する国民や活動家からは拒絶されている。

火曜日にはベイルートのランドマークである殉教者の広場で、支配階級に対する大規模な抗議活動が計画された。「説明責任を果たす時が来た」と書かれた横断幕がデモ隊によって掲げられた。

フランスと国際社会は、レバノンを破産寸前まで追い込んだ汚職や失策と戦うための改革を実施しない限り、同国に金融支援を提供しないとしている。レバノンとフランスの二重国籍を持つアディブは、新内閣の発足に向けて、国際通貨基金(IMF)の救済措置の実現に向けて努力すると述べ、任務の遂行を約束した。

IMFはアディブの指名を歓迎し、「現在の危機に対処し、持続可能な成長を回復するためにレバノンが必要とする政策と改革を実施する権限を持つ」新政府が間もなく発足することを期待している。

レバノンが改革を進めていることを示すための一歩として、退任予定のガジ・ワズニ財務大臣は火曜日、汚職が蔓延る同国でどれほど莫大な資金が使われたのかを判断することを目的に、レバノンの中央銀行口座の犯罪科学監査に関連する3つの契約に署名した。

月曜の夜に入国したマクロンは、その足で同国トップの歌姫であるファイルーズに会いに、ベイルート近郊の自宅へ向かった。その後、彼はサード・ハリリ元首相と会談した。

マクロンは爆発事故の2日後にレバノンを訪れ、地元指導者が不在の中、被害を受けた地域の一つで英雄としての歓迎を受けた。

先月のレバノン訪問で マクロンは、レバノンの政治家に対して「国民の信頼を失った体制に行動の自由は与えない」と警告し、「新しい政治秩序」を作るよう呼びかけた。

レバノンの債務比率はGDP比170%と世界有数であり、3月に初めて債務不履行に陥った。爆発事故の6日後に辞任した前政権とIMFとの間で17回の協議が行われたが、突破口には至らなかった。

AP

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