
サイード・アルバタティ
ムカッラー:フーシ派民兵組織によるドローン・ミサイル・爆発物を積んだボートを使った攻撃の目的は、サウジアラビアに圧力をかけ上級司令官数十名が死亡するに至った空爆を中止させることにある、とイエメン軍当局者や幹部が9月1日に語った。
有志連合は、イエメン反政府勢力がサウジアラビアの民間人やサウジ・イエメン両国の軍事標的を狙って発射した、爆発物を積んだドローン・ボート、弾道ミサイルを迎撃したと発表した。
有志連合軍による空爆は、中央部マリブ県とアルバイダ県・北部のジャウフ県で活動するフーシ派上級司令官を主な標的としている。フーシ派のさらなる狙いは、サウジアラビアに圧力をかけてイエメン政府軍に対する大規模な後方支援を中止させることにある、と軍幹部たちは語った。
「有志連合軍による空爆の標的は要塞・軍事施設・塹壕・会合・指令室で、さらには増兵の阻止が目的です」とイエメン政府軍の報道官を務めるアブドゥ・アブドラ・マジリ准将がアラブニュースに語った。
マジリ准将は、有志連合軍の大規模な空爆による援護を受けた政府軍と政府側部族による反撃の結果、フーシ派がここ数週間で甚大な被害を被っていると語った。
フーシ派公式メディアが、反乱軍兵士の遺体を運ぶ長い車両の列を撮影した映像を放送した。現地の政府軍司令官はアラブニュースに対し、サウジアラビア主導の有志連合軍がジャウフ県とマリブ県で実施した誘導爆弾(スマート爆弾)による空爆で、多くの反乱軍兵士が死亡したと語った。
フーシ派は地上戦で圧倒的な軍事的優位を得ようとして失敗した後、攻撃対象をサウジアラビアに変えて兵士の犠牲を食い止めようとしている。
「現在戦闘が激化する中、フーシ派は致命傷を負い多数の兵士を失いました」とマジリ准将は付け加えた。
有志連合軍の空爆により、戦況は政府軍側に有利になりフーシ派を抑え込むのに大いに役立ったとされている。
反乱軍が中部のマリブ市を掌握しようと攻勢を強めて以来、フーシ派の死者が増加している、とあるイエメン軍将校が語った。
「フーシ派はマリブの制圧に全てをかけました。これは彼らにとり『生死をかけた』戦いです」と南部タイズ市で活動しイエメン軍の報道官を務めるアブドゥル・バシット・アルバヘル大佐がアラブニュースに語った。「フーシ派は資金と人員が枯渇しかけているので、マリブ県に対する攻撃を強めているのです。地上と空から監視することで、有志連合軍はより精密に空爆できるようになり、戦場にいるフーシ派司令官を狙い撃ちできるようになりました」
国際社会に認められたイエメン政府の発表によると、北部ホデイダ県に対するフーシ派の攻撃により7月におよそ100名の民間人が死亡し、数十名が死亡したという。反乱軍は国連による停戦監視団の査察を拒否し続けている。