アラブニュース
ワシントンDC:9月15日、アラブ首長国連邦(UAE)とバーレーンがワシントンDCで の式典で、ドナルド・トランプ米大統領立会いのもと、歴史的合意に調印した。
アブラハム合意は、ペルシャ湾岸の二国がエジプトとヨルダンに続いてイスラエルと完全国交を樹立した初めてのアラブ国家となったことを意味する。
この式典にはUAE のシェイク・アブダッラー・ビン・ザーイド外務大臣、バーレーンのアブドゥル・ラティーフ・アル・ザヤーニ外務大臣、イスラエルのベンジャミン・ネタニヤフ首相が列席した。
この調印はホワイトハウスのサウスローンで執り行われたが、ここはイスラエルとパレスチナの指導者らが1993年にオスロ合意に調印した時と同じ場所だ。
「本日私は平和の手を差し伸べ、平和の手を握るためにここに立っている」とシェイク・アブダッラー外相が述べた。
ネタニヤフ首相はスピーチの中でこう語った。:「平和を選択し、パレスチナ領の併合を停止してくれたことに感謝する」
アル・ザヤーニ外務大臣はこの合意を、「純粋で永続的な平和」への道のりに踏み出した歴史的第一歩だと表現する。
彼はこの合意によって「二国によるパレスチナ人のための包括的で息の長いソリュー ション」がもたらされることを望む、と述べた。
調印式の間、三人の当事者たちは、アブラハム合意と共に「平和・外交関係・完全正常化」条約にも署名した。
バーレーンは9月11日(金)に合意が達成したことを発表したばかりだったが、イスラエルとの「和平宣言」に同じく調印した。
UAEは先月、イスラエルが占領下のパレスチナ・ウェストバンク広域を併合しないという約束と引き換えにイスラエルとの国交正常化の合意が達成されたことを発表した。
この二国はすでに広範にわたる協力分野について会談を持ち、イスラエルと米国の代表団が8月31日にアブダビを来訪している。代表団にはトランプ大統領の顧問ジャレッド・クシュナーも含まれており、彼らはイスラエル発UAE行きの初の民間航空機でアブダビ入りした。
ドナルド・トランプ大統領は9月15日(火)の式典開始にあたり、イスラエル、UAE、そしてバーレーンの指導者たちが合意に至ったことへの賛辞を述べ、この合意が「中東全域における包括的な和平の基礎となるだろう」と述べた。
「何十年にも及ぶ分断と対立を経て、我々は新たな中東の夜明けを見た」とトランプ氏は言った。「我々は今日ここで歴史の流れを変える」
これに先立ち、トランプ大統領はさらに5、6カ国がイスラエルとの国交開始の準備があると言及している。
ネタニヤフ首相はこの日を「新たな平和の夜明けを宣言する歴史の転換点」と呼んだ。
「これによってやがてはアラブ−イスラエル間の対立を完全に終結させることができるだろう」と彼は述べた。
このイベントにはニッキー・ヘイリー元国連大使やトニー・ブレア元英国首相をはじめとする700人が参列した。
少し前に、UAE のアンワル・ガーガシュ外務担当国務大臣が、この協定は「心理的障壁を取り壊し」、中東にとっての「進むべき道」となると語っている。