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フランス政府の期限が迫るなか、アウン大統領が最後の交渉

首都ベイルート東部にあるバーブダの大統領官邸付近での抗議デモにて、治安部隊と対峙する参加者たち。(AFP)
首都ベイルート東部にあるバーブダの大統領官邸付近での抗議デモにて、治安部隊と対峙する参加者たち。(AFP)
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16 Sep 2020 05:09:27 GMT9
16 Sep 2020 05:09:27 GMT9
  • 組閣をめぐる政治的駆け引きが続くなか、宗派間対立が勃発

ナジア・フッサリ

ベイルート: レバノンのミシェル・アウン大統領はフランス政府と合意した期限日の9月15日夕方に、新政権樹立の最後の賭けとして、野党側と緊急会談を行った。

この会談は財務大臣を交代制にすることをアマルとヒズボラが拒否したのを受けたものだ。フランスのエマニュエル・マクロン大統領による15日以内に「救国内閣」を組閣せよとの要求の核となる部分だ。

9月15日の期限に間に合わなければ、レバノンの政治家たちから腐敗防止に向けた政治改革推進に合意を取り付けるという、フランス政府の取り組みが打撃を受けることとなる。

マクロン大統領は、外国の緊急援助を受けるには広範囲にわたる改革が必要だと明言している。レバノンでは失業率が急上昇し、過去数十年間で最悪の経済危機に見舞われている。

フランス外務省は、新内閣の樹立に同意するとの約束を果たす義務がレバノンの政治家にあると述べた。

「この約束を遅滞なく実行できるか否かは、レバノンの政治家たちに委ねられている」と報道官が述べた。

しかし、15日アウン大統領が開いた緊急会談では、行き詰まりの打開に向けて何らの進展もなかったようだ。

大統領府は、新首相に指名されたムスタファ・アディブ氏がアウン大統領と組閣について協議する会談の日時を設定しなかった。

ヒズボラとアマルに所属するムハンマド・ラード議員とアリハッサン・ハリル議員は15日アウン大統領に対し、双方の宗派が財務大臣を交代制にすることを断固拒否すると伝えた。

レバノン軍団とワリード・ジュンブラート率いる進歩社会党は、会談に参加しなかった。

未来運動の党幹部ムスタファ・アロウシュ氏は、大統領が主導する議論はレバノン人の気質にそぐわないと説明した。

「今重要なのは、アメリカ大統領選挙などレバノン情勢に重要な影響を与える変化を待ちながら、国民的合意を形成するための政権を樹立することです」とアラブニュースに語った。

「他に選択肢がないので、皆がフランス政府の要求を甘んじて受け、達成に向け努力すべきです」と付け加えた。

ベイルート港大規模爆発で首都が壊滅し、死者200名・負傷者数千名が出た後、フランス政府は広範囲にわたる政府改革を実行するよう強く求めることとなった。

爆発事件後にベイルートでマクロン大統領と会談した各党幹部は、専門家や民間出身の大臣からなる内閣を発足させると約束した。新内閣は国際社会が要求する改革を実行し、悪化の一途をたどる経済危機からレバノンを救う役割を果たすこととなる。

政治的駆け引きが続く中、15日早朝ベイルートの路上で自由愛国運動(FPM)とレバノン軍団の支持者たちが衝突した。空中に向け銃が発射されたため、軍隊が介入し鎮圧した。

「政党支持者同士の衝突により、FPM本部近くにレバノン軍団の支持者多数が集まり投石して挑発的なスローガンを叫んだ後、空中に発砲があった」とレバノン軍司令部が発表した。

軍は市民に対し「平和的に意見を表明し、安定及び安全を揺るがすあらゆる行為を控える」よう求めた。

レバノン軍団の支持者たちは、党創設者のバシール・ジェマイエル元大統領を追悼し、路上に車両集団を繰り出した。

元レバノン軍団の国会議員ファディ・カラム氏はこう語った。「FPMはレバノン軍団だけでなく全政治宗派との関係が危うくなっています。FPMとの信頼関係は壊れており、先はありません」

カラム氏は「熱狂した若者同士が衝突するのは仕方ないですが、誰が発砲したか捜査する必要はあります」と述べた。

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