
ロイター バスラ
港湾職員によると水曜日には前日の入り口封鎖によってイランバスラ近くの商港ウンム・カスル港の業務は完全に停止した。
イラクは食品の輸入依存度が高い国であるが、国内で消費される穀物、植物油、砂糖がウンム・カスル港を通って輸入されている。
抗議運動参加者が入り口を封鎖したため火曜の段階で港の業務は平常時の約20%となっていた。
ある職員は「抗議運動参加者は港のメインエントランスを封鎖しました。商品を運ぶトラックは荷を運び込むことも下ろすこともできません」と語った。
政府や政治エリートに反発して今週第2波の抗議デモが行われたイラクでは何千という人々が道路を埋め尽くした。彼らによれば政治エリートらは腐敗しておりその実態は測り知れない。
大規模な騒乱が10月1日に始まって以来の死者は少なくとも250人に達している。
港湾職員は声明において「これ以上業務が止まれば商品の輸入に影響が出て国家にとっての経済的打撃になりかねません」と語っている。
さらに「商品の流入が止まれば物価は上がり望ましくない結果につながるでしょう」とも述べている。
港湾職員は抗議運動参加者と話し合いをしているところであり、港湾業務の正常化を図るためトラックを港に入れ、シフトで働く港湾労働者の港への出入りを許すよう説得に努めていると語った。