
ベイルート:反政府組織戦闘監視団とクルド人スポークスマンの双方が火曜日に確認したところでは、シリア北部でのクルド人武装勢力とトルコが支援する反政府組織との衝突は、ここ数週間で最も激しい戦闘となり、少なくとも11人の戦闘員が死亡している。
昨年10月にトルコ軍がシリア北部の一部に侵攻して以来、クルド人主導のシリア民主軍とシリア国民軍と称するトルコ支援の反政府組織武装勢力との間の銃撃や砲撃の応酬は珍しいことではない。
反政府組織の戦争監視団である英国に本拠を置くシリア人権監視団によると、アイン・イッサの町の近くでの月曜夜の衝突は、トルコが支援する武装勢力がシリア民主軍の陣地を攻撃した事によって引き起こされた。シリア人権監視団によると、トルコが支援する武装勢力は戦闘で11人の戦闘員を失った一方で、シリア民主軍側にも相応の死者及び負傷者が出ている。
マーヴァン・カーミシュリーと名乗る、シリア民主軍のスポークスマンは衝突を確認し、民主軍の戦闘員がトルコ支援勢力の攻撃を撃退したと述べている。カーミシュリーは、シリア民主軍の犠牲者人数についてはコメントしなかった。トルコ支援勢力のスポークスマンは、コメントの要求に応じていない。
トルコによると、シリアのクルド人戦闘員は、トルコの主にクルド人南東部地域で数十年にわたる反政府活動を主導しており、トルコ、米国、欧州連合によってテロ組織と見なされているクルド労働者党(PKK)と関係を持つとされる。
米国が支援するシリア民主軍は、昨年3月に最後の支配地を失ったシリアのイスラム国過激派グループを打ち破るのに大きな役割を果たした。 シリア民主軍は、今でも運営する刑務所に数千人のイスラム国過激派を収容している。
AP