大阪大の石黒浩教授らの研究グループは21日、東京都内で河野太郎デジタル相そっくりのロボットをお披露目した。発表会場で対面した河野氏は「人間らしさがあると親しみが湧く」と気に入った様子。あいさつでは「影武者の方です」と冗談を飛ばし、スマートフォンで一緒に「自撮り」するなどした。
内閣府が主導する研究の一環で、本人が離れた場所に行かなくても社会活動がこなせるか探るため開発された。身長175センチで顔面や腕、腰など52カ所を動かすことができる。河野氏は「国会の許しがあれば、予算委員会に代わりで」と笑顔を浮かべた。
将来の業務効率化や働き方改革につながる可能性がある一方で、社会に受け入れられるかという課題もある。研究チームは、ロボットから河野氏の音声を流して、聴衆が受ける印象などを実験で調べる予定だ。
時事通信