アンカラ:レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の息子が、トルコの巨大な政府系ファンド(SWF)の副代表を辞任し、財務大臣としてのサプライズ辞任で始まった失墜劇を終わらせた。
ベラト・アルバイラク氏は、今月の初めに政府から離脱して大混乱を招くまで、トルコ国内2番目の権力者と目されていた。
トルコ指導者の娘と結婚している42歳のアルバイラク氏は、11月8日のInstagramに健康上の理由を述べた不可解なメッセージを残して、財務大臣を辞任した。
同氏がトルコ経済の舵取りを辞めたことは、翌日の夜、エルドアン大統領が正式に受け入れるまで、国営メディアは気付かないふりをしていた。
アルバイラク氏が国内経済の責任者を務めた2年の在職期間に、リラがドルに対して40パーセント価値を下げ、中央銀行がリラを買い支えしようとして、外貨準備金の大半を失った。
アルバイラク氏の離脱は、エルドアン大統領の市場に優しい中央銀行総裁の指名と関連しており、この新総裁と同氏は激しい対立関係にあった。
ナシ・アーバル中央銀行新総裁は先週、最初の金融政策決定会合で主要政策金利を大幅に引き上げ、これがリラの下落に歯止めをかけるために役立った。
だがアルバイラク氏は、まだ政府系ファンドの副代表のポストを握っていた。このファンドは2016年に創設され、今や正式に226憶ドルと評価されている国有資産を運用している。
エルドアン大統領のオフィスは、「求職を求めた後、政府系ファンドの役員を辞任した」という一文を読み上げるだけで、アルバイラク氏の離脱に関してほとんど発表しなかった。
同氏は2018年に政府系ファンドの副代表に指名され、同年エルドアンが同ファンドの会長になった。
AFP通信