
ロバート・エドワーズ
ロンドン:サウジアラビアを含む湾岸諸国は、イランの核開発計画を制限する協議を復活させるために、米国とイランの話し合いの中で重要な役割を果たさなければならないとサウジ外相が土曜日に述べた。
ジョー・バイデン氏は、来月に米大統領に就任した際に2015年包括的共同作業計画(JCPOA)に復帰すると表明している。ドナルド・トランプ大統領が2018年に撤退した核合意だ。
「第一に望むべきは、我々が確実に協議に関与することです。イランとの協議の場に、我々やこの地域の同盟国も参加することです」とバーレーンで開催されたマナマ協議の安全保障会議で、ファイサル・ビン・ファルハン王子は述べた。「持続可能な合意に到達するための唯一の方法は、そのような協議を通すことです」
「JCPOAのその後の成り行きとしては、関与しなかった地域諸国が、地域の安全保障にとって切実な懸念であり多大な影響を与える問題に対して、不信感を募らせ、不履行が横行する結果を招いたのだと思います」
新たな合意はJCPOAの改良版でなければないとファイサル王子は述べた。「再開したJCPOAがどのようなものになるかはわかりません。しかし誰しもJCPOAを超えた、さらに良いものを期待することでしょう」と彼は述べた。
「なぜなら、JCPOAを既存の状態で再開させるだけでは、単にかつて我々がいた地点に戻るだけであり、それは十分に問題に対処しているとは言えない不完全な合意です」
これに先立ちファイサル王子は、カタールとの外交的亀裂の緊急解決を示唆した。サウジアラビア、UAE、エジプト、バーレーンは2017年6月に、イランとの接近やイスラム過激派テロ活動への資金提供を理由としてカタール政府との関係を断ち切った。
突破口は「間もなく」開かれるだろうと外相である彼は述べた。「我々はこの展開においてパートナー諸国と完全に協調しており、見通しは最終合意に向けて非常に良好です」と彼は述べた。
政治評論家のハムダン・アル・シェハリ氏は、イランはカタールを利用しており、カタール政府が反テロ4カ国との合意に至らなければ、今後もそれは続くだろうとアラブニュースに語った。
「まずは何よりも、この地域を守る役割を果たすべく、カタールは我々グループに戻ってくる必要があります」とアル・シェハリ氏は述べた。「イランとのしがらみによるカタールの脆弱な立ち位置は、恐れからなのか、あるいは大胆不敵な態度を示そうとしているのか、いずれにしてもその代償は大きいのです」
サウジアラビアにはイランとの緊張関係の責任はないとアル・シェハリ氏は述べた。
「我々は弾道ミサイルを所有していない、地域の代理戦争もしていない、核兵器開発計画もない。問題は、関与する他の当事国にあります」