
アラブニュース
カイロ:アラブ連盟事務局長のアフマド・アブール・ゲイトは、2011年にアラブ地域を席巻した抗議運動行動が地域の多くの国を弱体化させたと述べた。
アブール・ゲイトの発言は、カイロ大学で学生や大学教授を前に講義中にされた。
アブール・ゲイトはまた、アラブ国家の将来について学生からコメントを求められている。
学生からの問いに対し、アブール・ゲイトは、未来を創造するための第一歩は、国民国家を回復し強化すること、そして内政的な抵抗力を付けると共に、国民のニーズを満たす能力を強化することであると答えている。
アブール・ゲイトは、、「アラブの春」がアラブ地域の多くの国々を弱体化させたことで、イランにかつての帝国としての権力を取り戻す可能性を思い描く機会を与えたとも述べた。
また、トルコにオスマン帝国の時代にタイムスリップする可能性があるという希望を与えたと、彼は付け加えて述べた。
更に、エジプトの外交官でもあるゲイトは、退任するドナルド・トランプ米大統領がイスラエルに与えたものは、これまで他の米大統領が与えたものの比ではないと主張する。
次期大統領のジョー・バイデンについては、トランプがイスラエルに好意的に取った措置をすべて取り消すことはできないが、新政権はパレスチナ人との状況を修正し、関係を改善していくだろうと予測を述べた。