
アラブニュース
ロンドン:国際的医療慈善団体である「国境なき医師団(MSF)」は、イエメンのフットボールコーチとその10歳の息子を殺害したロケット攻撃を糾弾した。
元プロ選手のナセル・アル・ライミー氏(53)は、土曜朝、タイズのアル・アハリのスタジアムで、トレーニングセッションを行っていたときに、息子のイムラン君と一緒に殺害された。
政府はこの攻撃でフーシ民兵を非難した。訓練に参加していた他の2人の子供もこの攻撃で負傷した。
「国境なき医師団(MSF)」は、民間地域が引き続き攻撃を受けていることは衝撃的であると述べた。
「アルアハリ・フットボールクラブは、前線から離れておりよく知られた民間地域であるが、一方ではMSFが支援するイエメン・スウェーデン小児病院&アルアマルがん病院の向かいにある」と慈善団体は述べた。「この地域の住民がこのような暴力行為を経験するのはこれが初めてではない。」
「紛争の当事者全てに、民間人と民間インフラを保証し、尊重し、保護する責任がある。」
タイズ市は、イランが支援するフーシ派とイエメンとの紛争の引火点である。フーシ派は以前、都市を封鎖したとして告発され、民間地域を砲撃したことで繰り返し非難されてきた。
フットボール選手だと称するタイズの住民が、MSFに次のように語った。:「スポーツ施設は、タイズの民間人、特に子供たちにとって、このような困難な時期に幸せな瞬間を味わうために残されたおそらく唯一の場所だったが、もはやそうではないようだ。」
「この許しがたい暴力行為は、民間人が自分たちがまだ人間であり、街で起こっていることにもかかわらず、人生は楽しむに値すると感じさせてくれる残されたものの1つを奪った。」
「この事件は、再びサッカーをする度に、永遠に私の記憶に蘇るだろう。」
イエメンの国際的承認された政府とスポーツ団体からアルライミー氏に敬意が表された。
アルライミー氏はアルタリーアでプレーし、1988年にクラブで活動をはじめ、1995年にはキャプテンになった。
フーシ民兵は、2014年に首都サナアを占領し、イエメンで紛争を引き起こしたが、残りの国土を占領する試みに失敗した。
民兵は、南部を管理するアラブの軍事同盟の支援を受けた国際的承認された政府とともにイエメン北西部を支配している。