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日本のセイウチがシーワールド・アブダビへ

リロウとナノハは、日本の鴨川からシーワールド・アブダビにやって来た。(提供写真)
リロウとナノハは、日本の鴨川からシーワールド・アブダビにやって来た。(提供写真)
リロウとナノハは、日本の鴨川からシーワールド・アブダビにやって来た。(提供写真)
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09 Aug 2023 08:08:05 GMT9
09 Aug 2023 08:08:05 GMT9

アラブニュース・ジャパン

アブダビ:シーワールド・アブダビのセイウチたちは、海洋生物テーマパークの北極圏エリアに設けられた最先端の飼育環境にうまく順応している。個性豊かな5頭のセイウチが暮らす極地の海を模した北極圏エリアは、シーワールド・アブダビで体験できる8つの没入型エリアの1つである。

スムーシ、その子供のコユックとボリスはカナダの動物施設から、そして日本の鴨川からは、リロウとナノハがシーワールド・アブダビへやって来た。全頭とも、新しい住処に大変よく馴染んでいる。

彼らの居住環境を快適にしている数多くの仕掛けの1つに、アニマル・ライフサポート・システム(ALSS)がある。北極圏の環境を隅々まで反映する最先端のテクノロジーだ。ALSSは、水の塩分や温度、その他のパラメータを確実に最高水準に保ち、水質を注意深く管理する。この包括的なシステムによって育まれる環境は、単に住みやすいだけでなく、動物の成長と発達を全面的に助けるものになる。

そのALSSを補完しているのが、アドバンスド・アニマル・ライティング・システム(AALS)だ。北極圏北部で見られる自然光サイクルを再現するシステムである。夜明け、日没、季節性、そしてその間の微妙な変化をシミュレーションすることで、AALSは動物の自然な概日リズムを促進し、生理的および心理的な健康の維持に役立つ。これらシステムの併用は、海洋生息地の設計と管理におけるベンチマークとなり、シーワールド・アブダビが、飼育している海洋生物のウェルビーイングに真摯に取り組んでいることがはっきりと分かる。

北極圏北部に似た複雑なデザインを備えるダイナミックな飼育エリアは、探索し、関わり合い、力強く成長するのに十分な空間を遊び好きなセイウチたちに与えている。飼育エリアの全体的なデザインには、動物が休息したり、日光浴したり、遊んだりするための大きな北極の岩や巨礫岩があり、水上と水中の両方にいくつかの展望窓も設置されている。セイウチたちは、この窓を通してゲストと交流することができる。注目すべきもう1つの見所は、エリア内に魚の群れが放たれている点だ。セイウチたちは、魚を追いかけて1日中運動したり、遊んだりするようになっている。

セイウチの世話を担当する熟練チームは、毎日エンリッチメント活動を実施する。行動セッションに参加したり、特別に設計された遊び道具を与えられたりと、セイウチたちは1日を通して飽きる間もない。このエンリッチメント活動は、レストラングレードの二枚貝やイカ、ニシンなどを取り入れた高品質な食事にも支えられている。各セイウチの毎日の必要栄養量が確実に満たされるよう、専門の栄養士が個々の食事を継続的に見直している。

シーワールド・アブダビの動物福祉への取り組みは、施設内で飼育されているすべての動物たちに、充実した環境を確立している。なおこの海洋生物テーマパークは、地域で初めて世界動物愛護協会(アメリカ動物愛護協会の国際ブランドであり、世界最大の動物福祉認定機関)の認定を受けた施設でもある。

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