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レバノンのハッサン・ディアブ暫定首相、港の大爆発事件に関する尋問を拒否

ディアブ首相は以前サワン判事から証人として尋問されているが、今回彼は被告として取り調べを受けることになる。(ロイター)
ディアブ首相は以前サワン判事から証人として尋問されているが、今回彼は被告として取り調べを受けることになる。(ロイター)
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15 Dec 2020 04:12:06 GMT9
15 Dec 2020 04:12:06 GMT9
  • 先週、ハッサン・ディアブ首相と3名の元内閣閣僚たちが、8月4日に起きた大爆発に関し、対策を怠ったとして起訴された

ベイルート:12月14日(月)、事件に詳しい関係筋によると、レバノンのハッサン・ディアブ暫定首相は、ベイルートの港湾地区での爆発事故を調査している検察官との面談を拒否するという。自分の持っている情報はすでに全て提供したというのがその理由だ。

先週、ハッサン・ディアブ首相と3名の元内閣閣僚たちが、8月4日に起きた大爆発に関し、職務怠慢のかどでファディ・サワン判事によって起訴された。その大爆発で200人以上が死亡、何千人もの市民が負傷し、首都が広範に及ぶ壊滅的被害を受けた。

爆発は港に6年間の間保管されていた大量の爆発物の山に引火したことが原因で、トップレベルのセキュリティ担当官及び政治家達はその存在を知っていたにもかかわらず、対策を 怠っていた。今回の4人はこれまでの爆発事件の調査で起訴された最高レベルの高官達で、今週被告としてサワン判事から尋問を受けることになっているが、12月14日(月)にその一番手としてディアブ首相が予定されていた。

しかしディアブ首相は、その起訴について、首相の立場を「政治的理由で標的とする」ものだとして否認し、サワン判事を憲法違反及び議会回避だとして非難した。さらにディアブ首相はレバノン前首相、レバノンのイスラム教スンニ派最高位の聖職者、および彼の強力な後ろ盾となっている過激派グループのヒズボラからの支持を得ている。

レバノンの首相は、宗派別権力分担制度上、イスラム教スンニ派である必要がある。

この事件に詳しいある人によると、ディアブ首相はサワン判事とは会わないと言う。また、別の人は、ディアブ首相の尋問に関する問いついて、先週首相官邸が発行した声明に言及する。その声明によると、首相はサワン判事に対し、「ディアブはすでにこの事件に関して彼が持っている情報を全て提供済みだ。以上」と言い渡している。

これらの人々からは規制の関係で匿名を条件に話を聞いた。

ディアブ首相は以前サワン判事から証人として尋問されているが、今回彼は被告として取り調べを受けることになる。

AP

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