• 過去数年の間にイエメンリヤルの価値が下落したことで、生活必需品の価格が上昇し、この問題に対処できなかった同国の政治体制に対する国民の怒りを煽ってきた

Saeed Al-Batati 

アル・ムカラ：リヤド合意の履行と新政府の樹立に関する前向きなニュースの後、イエメンリヤルは20%回復し、混沌とした為替市場に待望の後押しとなった。

地元の両替商が日曜日にアラブニュースに語ったところによると、イエメンリヤルは、政府が支配下に置く地域で約10日前の1ドル925リヤルから上昇して1ドル750リヤルまで反発し、市場を政府の管理下に置くことへの希望を復活させたという。

リヤルの反発は、イエメンの国際的に認められた政府と分離主義者の南部暫定評議会がアデンとアビヤンから撤退することに合意したことをアラブ連合が発表した12月11日に始まった。

先週、イエメンのアブド・ラッボ・マンスール・ハーディー大統領が、分離主義者を含んだ南部と北部を等しく代表する24人の閣僚からなる新政府の樹立を発表する大統領令を発令したことで、為替市場はさらに前向きな後押しを受けた。

政府の樹立は、イエメン政府と分離主義者の間の敵対行為を鎮静化するために作られたリヤド合意の履行に関連した1年以上に及ぶ政治的な論争と行き詰まりに終止符を打った。

過去数年の間にイエメンリヤルの価値が下落したことで、生活必需品の価格が上昇し、この問題に対処できなかった同国の政治体制に対する国民の怒りを煽ってきた。

同時に、イエメンのマイーン・アブドゥルマリク・サイード新首相氏は日曜日、イエメン大統領の前で宣誓して議会の信任投票を勝ち取った後、同氏の政府は1週間以内にアデンに戻るだろうと述べた。サイード氏は日刊紙アルアヤムに対し、イエメン人の苦しみを軽減し、崩壊した政府機関を生き返らせるために、同氏の政府は「できる限りの努力」をすると語った。

イエメン南部では、地元当局者と軍司令官が日曜日、アビヤンとアデンの紛争地域から撤退した政府軍と分離主義者が、南部のアビヤン、ダーリウ、ラヒジュ県でイランが支援するフーシ派との戦場に徐々に入り始めたと語った。

ダーリウの戦線の報道官、フアド・ジャバリ氏は、アビヤンから撤退した部隊が県内の最前線に入り、フーシ派による執拗な攻撃を撃退する戦闘員を増強しているとアラブニュースに話した。

「撤退した部隊はサウジ軍の将校を伴ってダーリウ県に入った。より多くの部隊が戦場に向かっている」とジャバリ氏は述べ、敵対する両者がアデンとアビヤンからの撤退に合意して以来、フーシ派による南部地方の抵抗勢力に対する攻撃が激化していると付け加えた。

「フーシ派は最近、より高性能な武器を使用している。彼らは爆弾を搭載した無人機を、ミサイルを発射して彼らの領域に戻る近代的な無人機に置き換えた」と同氏は話した。

政府軍と分離主義者による散発的な激しい戦闘の被害を受けてきたイエメンの都市アデンやその他のイエメンの都市に住む人々は、新政府の樹立に楽観的な声を上げ、新しい大臣たちに行政サービスの正常化と雇用の創出を求めた。

アデンの活動家のハナン・アル・アメリ氏はアラブニュースに、新政府はただちにアデンに戻り、国の機関の腐敗、長期にわたる停電、深刻な飲料水不足、そして物価の高騰に対処すべきだと語った。

「私たちの要求について話すと、私たちは政府が行政サービスを正常化させ、若者に仕事を与え、地方自治体で彼らに権限を与えることを望んでいます。私たちは、まっとうな生活、行政サービス、そして侵害された権利を守ることを要求します」とハナン氏は話した。

イエメンの政治家や専門家は、リヤド合意の履行と新政府の樹立について同様の楽観論を唱え、政府がイエメンの反フーシ派勢力を統一し、反フーシ派勢力をバラバラにしていた敵対関係に終止符を打ったと主張した。

イエメン情報省次官で政治アナリストのナジーブ・ガラブ氏は日曜日、リヤド合意は敵対するグループの間の対立を協力関係に変えることに成功したとアラブニュースに語った。

「リヤド合意は軍を再建し、政党に対して取り残されることはないという安心感を与えた。合意によりイエメン政府は国土の支配権を主張し、統一された軍を持ち、国際社会と国を代表して話すことができるようになった」とガラブ氏は述べ、リヤド合意は、イエメン人がイランのような外国勢力との結びつきを断ち切ればアラブ連合がイエメン人を1つにまとめることができることを証明した、と付け加えた。

「それは、フーシ派がイランとの関係を断ち切れば、サウジアラビアとUAEがイエメンに平和をもたらすことができるというメッセージを送っている」と同氏は述べた。