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スーダンがダルフールに部隊を派遣

スーダンの「暫定政府はダルフール州のすべての市民に安全と安定を提供することを約束している」と外務省は水曜日に発表した。(ロイター/ファイル)
スーダンの「暫定政府はダルフール州のすべての市民に安全と安定を提供することを約束している」と外務省は水曜日に発表した。(ロイター/ファイル)
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29 Dec 2020 08:12:20 GMT9
29 Dec 2020 08:12:20 GMT9

ハルツーム:スーダンは、部族間の衝突により15人が殺害されたのを受け、ダルフール地域南部に増援部隊を送る予定である、と国営通信SUNAが伝えた。

南ダルフール州のムサ・マフディ知事は、「衝突に関与した者を逮捕し、武器を押収するため、大規模な軍隊を派遣する」ことを発表したと、同通信社は日曜日に報じた。

SUNAによれば、「和解のための会議の時代は終わり、法を執行する時代が始まっている 」とマフディ氏は、ここ数ヶ月間の協議に言及したという。

また同通信社によれば、地元関係者は、ゲレイダ(Gereida)地域のマサリート族とファラタ族の間の紛争が武力衝突に発展し、ファラタ族のメンバー2名が死亡したと発表した。

SUNAは、ファラタ族が報復攻撃を行い、マサリート族の13人が死亡、34人が負傷したと伝えたが、攻撃がいつ行われたかは明らかにしなかった。

ゲレイダでは、ここ2年間に対立する部族間の衝突が頻発してきたが、今回は10月に和解の協議が行われて以来、初めてとなる。

この衝突は、国連安全保障理事会が、国連とアフリカ連合の長期にわたるダルフール平和維持ミッションであるUNAMIDを、そのマンデートが期限切れとなる12月31日をもって終了することで合意してから、1週間も経たないうちに発生した。

スーダン西部の広大なダルフール地域の紛争は、遊牧民と農民の間の土地や水資源をめぐる対立を除けば、近年はほとんど沈静化していた。

2007 年から派遣され、最盛期には 16,000 人の平和維持要員を擁していた UNAMID の撤退は、1月1日から開始され、6月30日までに完了する予定である。

派遣の終了はスーダン政府が要請したもので、中国、ロシア、アフリカの安保理メンバーがこれを支持した。

スーダンの「暫定政府はダルフール州のすべての市民に安全と安定を提供することを約束している」と外務省は水曜日に発表した。

外務省によれば、「暫定政府は、問題の根源に対処し、部族の和解の基礎固めをし、移行期正義と法の支配のための基礎を築くための努力を続けていく」という。

ダルフールでは、2003年に社会的無視に不平を訴えるアフリカの少数派反政府軍と、現在は失脚したオマル・アルバシール大統領の政府が支援する勢力との間で激しい紛争が勃発している。

国連は、紛争が始まった最初の数年で戦闘により30万人が死亡し、250万人が避難したと推計している。

AFP

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