
ベイルート、Najia Houssari
21日目となったレバノン抗議運動の勢いを続かせようと、同国での将来への不安を表しながら中等学校生徒たちは路上へ活動の場を移した。
16歳から18歳の学生たちは水曜の朝、力づくで去ることを決断する前に、レバノン国旗を振りながら学校へ足を踏み入れていた。抗議運動に参加すれば退学になるという脅しにも関わらず、彼らは「革命」や「民衆は政権の失脚を求める」の言葉を唱えていた。
テレビおよびソーシャルメディアで報じられた映像は、多くの政治家を驚かせた。ポーラ・ヤコビアン議員は、Twitterでこれら生徒に敬意を表した。サミ・ジェマイェル議員は「長い休息の後、新しいレバノンを作るという国家の闘争に、レバノンの学生たちが戻ってきました。変化の道筋は、もう止まることがないでしょう。」と語った。
「レバノンで最も活動的なグループがTwitterとFacebook世代であり、彼らが党派を超えて奇跡をもたらすことのできる、変革主義の自由で強いグループであることは明らかです。それが従来の党派に引き起こした困惑が、明白な証拠です。新しい政治的事実の基礎が敷かれました。あなたたちに敬意を表します。どうぞ続けてください。」と、元議員のフォレス・スエイド氏は述べた。
学生らは、ベイルートと国内中の公共施設だけでなく、ベイルートの裁判所前で「独立した司法制度」を、教育省前で「現代的なカリキュラム」を求めて抗議した。
「レバノンで仕事を見つけられず国を出なければいけないなら、勉強して学位を得る意味があるでしょうか?」ナイラという名の学生は問いかけた。「権力を持つ人たちは辞任すべきです。そして実際に腐敗に対処し、私たちにより良い生活を与えることができる人たちへ、道を明け渡すべきです。」
「私たちが通りを塞ぐのを止めようとしていた警備の人に、贅沢な暮らしをおくれているのかと聞きました。彼は、自分の給料では結婚することができないと私に言いました。」他の学生は語った。
いくつかの学校が抗議運動参加者を退学にすると脅した後、学生たちは恐怖の壁を打ち壊した。サイダの学校長がそのような脅迫を行なったものの、録音がソーシャルメディアで拡散した後に彼女はそれを撤回した。
女性たちも、恐怖の鎖を断ち切った。10月17日の運動開始以来、様々な地域の抗議活動の中心には女性がいる。治安部隊、ヒズボラとアマル運動の支援者に立ち向かう最前線にいたのは、女性たちだった。
女優のナダ・ボウ・ファルハート氏は語った。「攻撃してくる相手を蹴り飛ばす女の子の写真を、携帯でステッカーにしました。」
ベイルート中心街での抗議運動は、活動家が意見交換する場で毎晩、ディスカッション・フォーラムとなっている。女性の権利に関わる組織に携わる数十人の女性活動家が、「女性の革命(Women – Revolution)」と名付けられた議論に参加した。革命中に女性が成し遂げた事、彼女たちの権利をどう守っていくかについて、彼女たちは意見を表した。
「まず最初に、女性器に対する侮辱的言動に私たちは抗議します。この革命において、女性は男性と同じく賢いことが証明されています。」と、ボウ・ファルハート氏は述べた。「革命は、政党を捨てて運動に参加することの恐怖、反対派を内戦の再来と結びつける親や政治家の恐怖を乗り越えました。革命によって、それは誤りであるということが証明されました。」
「私はかつて一度も、抗議運動に参加したことはありませんでした。この運動へ参加するために、私はたくさんの壁を乗り越えました。抗議活動は男性のやることだ、と言われていましたが、この革命では女性たちが指導者の役割を担いました。女性たちは、張り紙を書くのを手伝い、人々が路上に出ることや、男性を守ることさえも働きかけました。この革命は、社会的、経済的正義を要求するものとして、私にとって重要な意味を持っています。」と、活動家のレイン・ハムード氏は語った。
ハリマ・アル=カクール博士はArab Newsにこう述べた。「一部の人々は、この革命をキャバレーと呼んで女性を侮辱したいのです。これは、革命をあからさまに歪める行為です。女性たちは勇敢に立ち上がり、攻撃してくる者を相手に人の壁を作って抗議運動を守りました。」
「女性活動家たちは、方陣の計画や組織化に携わっています。彼女たちは社会の動的組織化の中で極めて重要な役割を担っていますが、腐敗した偏狭な父権社会によって過小評価されています。」
「政治家は、女性の尊厳を傷つけたいのです。ですが彼らは、私たちを怖がらせることも、弱らせることもできません。」
「国造りも、民主主義促進も、女性なしには不可能です。将来の政府と議会には、女性の議席が半数以下になることを私たちは認めません。」彼女は語った。