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エルドアン大統領、選挙を前に新たな連立政党を探す

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が、メディアの前で話す。(AP通信)
トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が、メディアの前で話す。(AP通信)
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18 Jan 2021 07:01:58 GMT9
18 Jan 2021 07:01:58 GMT9
  • 信仰心の厚い有権者の間で人気急上昇中の政党、至福党は、AKPへの支持が損なわれつつあるなか、大統領からアプローチを受けた

アラブニュース

アンカラ:トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、超国家主義政党、民族主義者行動党(MHP)と結成した人民連合を強化するために、選挙で連立できそうな政党を探している。

次回の選挙は2023年6月まで予定されていないが、野党の人気が高まっていることにより、同大統領は、解散総選挙を実施した場合、自らの脆弱性を認識していた。

野党の結集は2019年の統一地方選挙で、イスタンブールやアンカラをはじめとして、主要な自治体で勝利を収めた。両市の市長たちは、エルドアン大統領に対抗する大統領候補者となる可能性がある。

前回の選挙で人民連合に対抗した国民連合は、野党第一党の共和人民党(CHP)、右翼の民族主義政党の善良党(IYI)、イスラム系政党の至福党(FP)、親クルド政党の国民民主主義党(HDP)からなる。

しかし、自らの人民連合を拡大しようとしているエルドアン大統領から、FPはアプローチを受けた。同大統領は1月7日、FPの党幹部で、イスラム主義運動の著名な政治家、オウザン・アシルチュルク氏と会談したことで、同大統領の真意に関して憶測が飛び交っていた。

FPの党首よりも、幹部と会談したことについて、翌日報道陣と話して、エルドアン大統領は今後の選挙での連立の可能性と、政府の反テロリズムの闘いへのFPの支持について話し合ったと述べた。

前回の議会選挙で2.5パーセントの票を獲得しているFP は、与党の公正発展党(AKP)とイスラム主義の同じルーツを共有しており、エルドアン大統領の独裁的支配に幻滅を感じている信仰心の厚い有権者たちの間で、人気急上昇中の政党だ。

同党の党首、テメル・カラモラオル氏は、AKPから離脱した政党、とりわけ未来党の党首、アフメト・ダウトオール氏と親密な関係を維持している。両者はエルドアン大統領の発言と独裁的統治を批判して、来るべき選挙で、幻滅したAKPの支持者たちをこちらに振り向かせようとしている。

FPと一緒になることは、AKPが議会で過半数を維持できるために役立つだろうし、FPよりも小さな政党が集まる野党連合の力を削ぐことにもなるだろう。境界値となる10パーセント以上の得票率を獲得できなかった政党には、議席がまったく配分されない制度のために、あらゆる小政党は選挙連合を必要としている。

AKPへの支持が損なわれつつあることと、同党が議会の過半数獲得を脅かされていることは、周知の事実だ。

アンカラを拠点とする世論調査会社、メトロポールの最新調査は、AKPの支持率が政権奪取以来最低ポイントに落ち込んでいることを明らかにした。支持率はほぼ30パーセントまで落ち、20パーセントでCHPが続いていた。

AKPの超国家主義の連立政党、MHPは6パーセントしか獲得できないと予測されており、その10パーセントの境界値をはるかに下回り、人民連合に残らざるを得ない。

「野党勢力の人物として、カラモラオル氏の日の出の勢いが続いているので、FPがエルドアン大統領と一緒に与党連合に参加することは容易ではないでしょう」と、アンカラ研究所のリサーチディレクターのオスマン・サート氏は、アラブニュースに語った。

「FPの有権者は今や、分離政党が新党を立ち上げたので、他の代替選択肢を持っています」と、同氏は付け加えた。

しかし、同氏はエルドアン大統領が新たな連立メンバーを探し続けると考えている。「さもなければ、AKPには困難な日々が待ち受けているのです」と、同氏は語った。

政治学者で、2019年3月の選挙で、FPの候補者でもあったレベント・バスターク氏は、トルコの国内政治における同党の影響力は、2015年以降増大し続けていると語った。

「至福党は、エルドアン大統領の世論を二分する演説に異議を唱えています。前回の選挙で、FPの野党第一党、CHPとの国民連合は、トルコ社会の世俗主義の層が、保守的な人々と和解するために役立ちました」と、同氏はアラブニュースに語った。

エルドアン大統領は、トルコの保守的な人々の懸念に対して無関心であるとして、CHPを非難することがよくあったが、同党の新たな通信政策で、CHPは選挙連合の支援も一部得て、社会のさまざまな層に働きかけてきた。

与党との連立は、AKPに断固反対して、FPを支持している大半の有権者を逃がしてしまうことになるだろう、とバスターク氏は考えている。

「支持してくれている熱烈な有権者の反対をものともせず、至福党が与党のAKPとの選挙連合を選ぶなら、同党はAKPの方を選んで、解散する可能性があるでしょう。そういうわけで、至福党の数人のメンバーたちは、エルドアン大統領の最新の企てを、自分の党を弱体化させる動きだと思っています」と、同氏は語った。

バスターク氏によると、この国の独裁主義への反対を根拠にした発言で、至福党は前回の選挙で、予想外の高い得票数だったという。

「至福党は、現時点では政府とのあらゆるコミュニケーションのチャンネルを閉じるつもりはありません。政府の上層部に加わるなら、FPは議会でもっと多くの議席を獲得できるでしょうが、腐敗体制の1部となるので、党の存在理由をなくしてしまうでしょう」と、同氏は語った。

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