
モハメド・アブ・ザイド
カイロ:バッサム・レイディ報道官によると、エジプトのアブデルファタハ・シシ大統領は、ナイル川からの水の権利を侵害するいかなる手続きも拒否すると繰り返し述べたという。
アフリカ連合 (AU) 委員会のムサ・ファキ議長との会談の中で、シシ氏は「大エチオピア再生ダム (GERD)」 に関する規則について、すべての関係者の間で包括的な法的合意に達すること、というエジプトの目標を再確認した。
この要望は、エジプトのサーミフ・シュクリー外相がファキ氏と会談した際にも繰り返し表明された。
シュクリー氏は、GERDに関するエジプトの立場を確認し、ダムの充填と運営の手順について、エジプト政府は法的拘束力のある合意に達するための交渉に参加する準備が常にあることを強調した。また合意は、問題になっているエジプト、エチオピア、スーダンの3カ国の利益を達成し、かつエジプトの権利と水の利益が確保できる形で行うとした。
ファキ氏は、GERDの解決に向けたエジプトの努力に感謝の意を表し、公正でバランスのとれた合意に達するための協力を継続することの重要性を強調した。
エジプト外務省のアフマド・ハフェズ報道官は、シュクリー氏とファキ氏は多くの問題や申し立てについても意見を交換したと述べた。意見交換した問題の中には他のアフリカ諸国における紛争が含まれ、「紛争のないアフリカ」アジェンダのさらなる推進に向けて、「アフリカの諸問題へのアフリカの解決策」を講じるための政治的・財政的支援を提供する必要性を強調した。