
アラブニュース
ジッダ: ナタンズの地下核施設にてイランが再びウラン濃縮を増加させたことが国連原子力監視機関の調査員により火曜日に報告された。
そしてイランは高性能化した遠心分離機のクラスター2つが現地で現在稼働中であり核分裂性物質の生産能力をほぼ4倍にしたと豪語した。
「我々の熱心な核科学者のおかげで、IR1型の約4倍の性能を持つIR2m型遠心分離機348台からなる2基のカスケードが現在ナタンズで正常に稼働中です」イランの国際原子力機関(IAEA)大使カゼム・ガリババディ氏は述べた。IR6型遠心分離機からなる2基のカスケードの設置作業も既にフォードウ工場で始まっています。今後さらに追加されます」
濃縮作業の増加は包括的共同作業計画(JCPOA)に対するこれまでで最大の違反である。2015年のこの合意は経済制裁を軽減することを見返りにイランの原子力計画を削減するためのものである。イランが合意の条件に対する違反を徐々に増加させるようになって以降、ドナルド・トランプは2018年に米国をこの合意から撤退させ、再び制裁を課した。
イランはさらなる高純度へのウラン濃縮を開始させており、以前の最大値4.5%から合意前に達成した20%へと戻している。合意では限度を3.67%に設定しており、兵器製造に必要な90%を大きく下回る。
合意の下、イランはナタンズでのみウラン精製が可能となっており、六フッ化ウラン(UF6)原料を用いた第1世代のIR1型遠心分離機を使用することとなっている。去年、そこでさらに高効率なIR2m型機のクラスターを使用した濃縮が開始され、12月にはさらに3基の設置を行うと表明された。
「イランはその3基のカスケードのうち1基の設置を完了させており、174台のIR2m型遠心分離機が含まれています。そして1月30日、カスケードにUF6の注入を開始しました」とIAEAは火曜に述べた。
IAEAはその後、濃縮が2基目のカスケードで開始されたことを確認した。
ウラン濃縮の増加により、JCPOAの将来を巡って米国新政権への圧力が強まっている。ジョー・バイデン大統領と国務長官アントニー・ブリンケンは、イランが合意の遵守に戻るならば米国も同様にすると述べた。しかし米国は、イランの弾道ミサイル計画やその他の問題に対処する「より長期で強力な」合意を求めてもいる。
トランプ政権は「イランの原子力計画に深刻なダメージを与えました」と火曜、イスラエルのエネルギー大臣ユバール・シュタイニッツは述べた。「濃縮に関しては、半年程度で勃発する状況になっています」氏は語る。「核兵器に関しては、約1〜2年の範囲です」