
エルサレム:2021年2月5日、イスラエル軍は非武装のパレスチナ人男性が民家に侵入、警備員と交戦し、ヨルダン川西岸の入植地で射殺されたと報じた。
軍はこの事件を「テロ攻撃」とみなしたものの、容疑者や車内から武器が発見されておらず、広報担当は結論に至った経緯を説明できなかった。軍は、容疑者が警備員と第三者に射殺される前に、同じく非武装の別の警備員と交戦したと報じた。
事件は、地図上では確認できない「Sde Efraim farm」で発生した模様で、占領下のヨルダン川西岸にユダヤ人入植者によって設置された小さな前哨基地の1つの可能性がある。イスラエル当局が「テロ攻撃」という用語を使用するとき、ほとんどの場合、パレスチナ人がユダヤ人に対して行った攻撃を指している。
ヨルダン川西岸にある村Ras Karkarの地方議会の長であるRadi Abu Fkheideh氏は、容疑者を既婚者で4歳の男児の父親のKhaled Nofal(34歳)と特定した。同氏は、軍が金曜日の午前、村の容疑者の自宅に突入し、容疑者の父親を逮捕したと述べた。同氏は容疑者の死亡状況に関する情報を持っていなかった。
近年、イスラエル人に対する一連の刃物を使った襲撃や発砲、車で突入する行為などが発生しており、そのほとんどは、武装集団との明らかなつながりがなく、西岸で孤立したパレスチナ人によって行われている。
イスラエルは1967年の第3次中東戦争以来、ヨルダン川西岸を占領しており、パレスチナ人は同地区が将来の国家の主要な領土として形成されることを望んでいる。約50万人のイスラエル人入植者が、ヨルダン川西岸の主に大規模な開発された入植地に住んでいる。強硬派の入植者は、無許可で多数の小さな前哨基地を設立している。
パレスチナ人は、すべての入植地を違法であり、平和への大きな障害であり、幅広い国際的支援を受けていると考えている。
AP