
モハメド・アブ・ザイド
カイロ:エジプトは月曜日、アラブの外相による緊急会議を開催し、地域の動向、米国の新政権の政策、アラブ連盟の構造と機能について話し合った。
アラブ諸国連盟のアハメド・アブール・グハイト事務局長は、パレスチナ問題の包括的かつ公正な解決策を見つけたいと切望していると述べた。
同氏はアラブ連盟理事会の会議にて、アラブの土地への脅威は国家全体への脅威であり、この地域は新たな局面を迎えつつあると語った。
同氏は、緊急会議は全世界に向けたメッセージであり、アラブ諸国はパレスチナに関しては意見を同じくしている、また東エルサレムを首都とする独立したパレスチナ国家を樹立して解決されるまでは、パレスチナ問題はアラブの懸念の中心にあり続けると述べてた。
同氏は、国際社会がこの問題を優先する必要性を強調している。
エジプトのサメ・シュークリー外相は、エルサレムの地位のいかなる変化にも警告を発し、カイロは和解に向けてパレスチナ人の対話を促進するために努力していると述べた。
パレスチナ難民の帰還権の重要性を強調した同氏は、エジプトは1967年ラインおよび東エルサレムを首都とするパレスチナ国家を支持していると述べた。
サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハン外相は、アラブ諸国が一致団結して課題に直面していることを認めた。
同氏は、国際社会に対し、イランの暴力と地域への脅威を終結させるよう求め、イラン体制は民兵を通じてアラブ諸国の安全と安定を脅かしていると述べた。同氏はフーシが民間施設を標的にしたことを非難している。
同氏は、イランの核活動と弾道ミサイルが地域の安全保障を脅かしていると指摘し、イランの脅威に最も影響を受けている国々を将来の合意に参加させるよう求めた。
サウジ外相は、イエメンの政党によるリヤド協定の実施を歓迎した。同氏は1967年ラインおよび東エルサレムを首都とするパレスチナ国家への王国の支持を強調している。
ヨルダンのアイマン・サファディ外相は、パレスチナ人とイスラエル人の間の紛争を終わらせるには、二国間解決が唯一の方法であると述べた。
「パレスチナ問題はアラブ人にとって一番の中心的な問題であり、公正で包括的な和平への鍵となるものです」とサファディ外相は付け加えている。「特にアメリカの新政権の開始と彼らが発表した新たな意思によって、(我々の)兄弟を支援し、平和を達成するためのアラブの直接的な行動の必要性が浮き彫りにされています」
アラブ連盟のホッサム・ザキ事務次長補は、同連盟の事務局がヨルダンとエジプトの常任代表団から緊急会議の開催を求めるメモを受け取ったと述べた。
アラブ連盟事務局は、そのメモは国家安全保障の保護を達成し、また共通の利益に貢献する、共通の連帯を強化し、パレスチナ問題に関するアラブの恒常性を再確認するような包括的な立場を必要とする進展に言及していたと述べている。
アラブの情報筋によると、アラブ外相会議は、エジプトとヨルダンが提出した決定書を発行するとともに、二国間解決の必要性を強調し、すべてのアラブ諸国にパレスチナ支援を義務付けるだろうとのことだ。
この決定により、イスラエル側は和平交渉の即時再開によるアラブ和平イニシアティブへの対応が要求される。