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アラブ、火星へ:UAEの「ホープ・プローブ」ミッションの成功で日本が担った役割

UAEのムハンマド・ビン・ラシード宇宙センター(MBRSC)が開発した火星探査機ホープ・プローブ、アラビア名「アル・アマル」を搭載したH-2Aロケットが日本南西部の種子島宇宙センターから打ち上げられる様子の画像(2020年7月20日、三菱重工業により公開)。(AFP)
UAEのムハンマド・ビン・ラシード宇宙センター(MBRSC)が開発した火星探査機ホープ・プローブ、アラビア名「アル・アマル」を搭載したH-2Aロケットが日本南西部の種子島宇宙センターから打ち上げられる様子の画像(2020年7月20日、三菱重工業により公開)。(AFP)
2021年2月9日、UAEドバイでホープ・プローブが火星の軌道に到達という情報が映し出された画面に見入る人々。ロイター/クリストファー・パイク
2021年2月9日、UAEドバイでホープ・プローブが火星の軌道に到達という情報が映し出された画面に見入る人々。ロイター/クリストファー・パイク
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10 Feb 2021 11:02:46 GMT9
10 Feb 2021 11:02:46 GMT9

アラブニュース・ジャパン

ドバイ:火星探査機「ホープ・プローブ」が9日(火)に火星の周回軌道に到達したことによりUAE=アラブ首長国連邦は火星へと大きく歩を進め、アラブ・イスラム世界に希望をもたらした。

ホープ・プローブはこれまで50%以上の宇宙探査機が失敗したミッションにおいて成功にこぎつけた。

打ち上げ前から大気圏外到達の瞬間に至るまで、このアラブの探査機の成功においては日本が重大な役割を担った。

ホープ・プローブは昨年、H-IIAロケット42号機(H-IIA・F42)により種子島宇宙センターからの打ち上げに成功した。

同ロケットは日本が誇る旗艦打ち上げロケットで、世界でも最も信頼性の高いロケットの一つ。7月のホープの打ち上げはH-IIA/H-IIB にとって45回連続の成功となり、その打ち上げ成功率は98%に達した。

三菱重工業防衛・宇宙セグメント長の阿部直彦執行役員は打ち上げ当日、「契約を締結した2016年3月以来4年間にわたるUAE宇宙庁およびMBRSCの継続的なご協力、ご支援に大変感謝しています」と述べた。

また、「ホープが無事にミッションを完遂し、新型コロナウィルス(COVID-19)で世界が難しい状況にあるなか、人々に明るい気持ちと希望をもたらしてくれることを祈念します。三菱重工業は、これまでUAE政府との間で築いてきた信頼関係を大切にしています」と続けた。

UAEの火星ミッションへの準備は6年前に始まり、ホープはUAEのエンジニア第1団とともに昨年4月6日に日本に到着した。

UAEのシェイク・アブドゥラ・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン外務・国際協力大臣によると、UAEと日本の協力関係は「格別な戦略的パートナーシップの一例」だ。

また、日本の茂木敏充外務大臣もUAEのホープ・プローブの火星への打ち上げについて、両国の「強固な関係」を象徴する「非常に重要なプロジェクト」と称賛している。

 

WAMアラブ通信によると、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の石井康夫理事は「種子島宇宙センターからの H-IIAロケットによるホープの打ち上げという歴史的な出来事に関わらせていただいたことは、宇宙航空研究開発機構にとって名誉なこと」だと語った。

石井理事はアラブ初の火星ミッションを実現させたUAEの努力を称賛し、「UAEとともに宇宙開発活動におけるさらなる協力関係を推進すること」を楽しみにしていると述べた。

また中島明彦駐UAE日本国大使も、UAEが「気の遠くなるような仕事」に着手しつつも成功裡に遂行できたと指摘した。

大使は「成熟技術・新興技術ともに、すべての関連技術を一つのミッションに統合するには卓越した人材、ガッツと技能が必要」と述べた。

また大使は、宇宙ミッションからはUAEと日本の間にさらなる二国間協力の機会が生まれるだろうと語った。

 

火星の周回軌道に突入したことで、ホープの次のステップは科学観測を行うフェーズへの移行期間として捕捉軌道で時間を過ごすこととなる。

ホープは地球の685日間をかけて火星の大気を調査し、火星全体の大気や天候の日々の状況を観測する初の探査機となる点でユニークな存在だ。

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