
ベンガジ:リビア東部の実力者ハリファ・ハフタル氏は、新しい暫定統治評議会の議長と面会した後、10年に及ぶ混乱に終止符を打つことを目指す和平プロセスに対する支持を表明した。
ハフタル司令官はMohammed Younes Menfi氏と面会した。Menfi氏もリビア東部出身で、元外交官であり、先週、国連が後援するプロセスで、3人のメンバーから成る統治評議会の議長に選出された。
ハフタル氏は、事務所が出した声明で「民主主義と平和的な権力移譲を守るための、軍隊による和平プロセスの支援」を表明した。
レジェプ・タイップ・エルドアン大統領の報道官であるイブラヒム・カリン氏が、トルコとリビアの二国間軍事協定が有効で、リビア政府が要求する限り、リビアに駐留するトルコ軍は残り続けるだろうと述べたため、今回の会合は行われた。
リビアは、NATOが支援した蜂起でムアマル・カダフィ氏が2011年に殺害されて以来、内戦によって引き裂かれている。
リビアは近年、トリポリの国民合意政府(GNA)と、ハフタル氏が支援する、東部を拠点とする政府との間で分割されている。
GNAに軍事訓練を施している、とトルコ政府が言っているエルドアン氏は9日、 他の外国勢力が先に撤退すれば、トルコは軍の撤退について話し合うだろうと述べた。
トルコ国営報道チャンネル、TRTハベルのインタビューでカリン氏は、トルコ企業はリビアを再建する取り組みにおいて積極的な役割を果たすだろうと述べ、トルコ政府は新たに選出された暫定政府を支援するだろうと付け加えた。
Menfi氏は11日、ギリシャからリビア東部の港湾都市ベンガジにあるベニナ空港に着陸し、ハフタル氏と会うため、町から約25キロ離れたラジマにある同氏の本部に直行した。
2月5日、スイスで開かれたリビア政治対話フォーラムによって、新しい暫定首相が選出された。このフォーラムには、国連によって選ばれた、社会を幅広く代表する75人が参加した。
11日に出された声明でハフタル氏は、「機関を再統一して国を選挙に導くために」選ばれた、この新しい最高執行部の指導者らを支援するという、最近行った誓約を繰り返した。
ハフタル氏の報道官であるアフマド・メスマリ氏は13日、今回の選考過程に関して、Menfi氏と、暫定首相に選出されたアブドルハミド・ドベイバ氏、そして「リビア国民」に祝辞を述べた。
退陣が決まっているGNAのファイズ・シラージュ首相は、新首相が「任務に成功する」ことを願っている。
リビアの暫定行政機構は、12月に予定されている選挙まで国を導く権限を与えられている。
AFP/AP