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ハマス、ラマダンの「妨害行為」をけん制

2023年3月12日、占領下のヨルダン川西岸地区北部に位置するナブルスの西にあるジット・ジャンクション付近での活動中に、警戒にあたるイスラエル兵たち。(AFP/資料)
2023年3月12日、占領下のヨルダン川西岸地区北部に位置するナブルスの西にあるジット・ジャンクション付近での活動中に、警戒にあたるイスラエル兵たち。(AFP/資料)
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15 Mar 2023 03:03:59 GMT9
15 Mar 2023 03:03:59 GMT9
  • イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の下でイスラエル人とパレスチナ人の対立が激化する中、ハマスが警告を発した

ガザ市:パレスチナの武装組織ハマスは14日に、まもなく始まるイスラム教の聖月ラマダンの期間中、エルサレムにある渦中の聖地でのいかなる「妨害行為」にも対抗措置をとると、イスラエルに警告した。

ガザ地区を支配するハマスは、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の下でイスラエル人とパレスチナ人の対立が激化する中、ラマダン開始まで2週間を切ったこの時期に警告を発した。

ハマス政治局のサラー・アル・アルリ副長は、激化のリスクは完全に「パレスチナ全土と(併合された東エルサレムにある)アル・アクサモスクにおけるイスラエルの占領者による妨害行為次第だ」と述べた。

ヨルダンが管理するモスク施設アル・アクサは、イスラム教第3の聖地で、ユダヤ人が「神殿の丘」と呼ぶユダヤ教の聖地の上に建てられている。

ラマダン期間中の、政策を「押しつけ」ようとするイスラエルの企ては「我々の民衆の対抗」に合うだろうと、ハマスの公式ウェブサイトに掲載されたコメントの中でアルリ氏は述べている。

アルリ氏のコメントの英語版では、ハマスにはラマダン期間中に激化の口火を切る計画はないとされているが、アラビア語版にはそのような説明はない。

長年続いている現状のもとでは、イスラム教徒以外も特定の時期にアル・アクサモスクを訪れることができるが、そこで祈ることは許されていない。

近年、イスラエルの国粋主義者が多勢を占めるユダヤ人のますます多くが敷地内でひそかに祈りを捧げるようになっており、パレスチナ人はこの動きを非難している。

イスラエルの極右派国家安全保障大臣イタマル・ベンビール氏は1月に同地を訪れて、世界的な非難を浴びた。

2000年に当時の野党党首アリエル・シャロン氏が論争の的となる訪問を行ったことが、2005年まで続いたパレスチナの第2次インティファーダ(蜂起)の主要なきっかけのひとつとなった。

今年に入ってから、イスラエル人とパレスチナ人の間の衝突によって、民兵および民間人を含む大人と子供、合わせて81人のパレスチナ人が死亡した。

双方からの公式情報に基づくAFPの集計によると、同期間に子ども3人と警察官1人を含むイスラエル人13人と、ウクライナ国籍の民間人1人が死亡した。

AFP

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