
トリポリ:リビアのファティ・バシャハ内相に近しい関係筋によると、2月21日(日)、首都トリポリでバシャハ内相一行の車列が銃撃を受けたが、内相は無事に難を逃れたと いう。
その関係筋によると、バシャハ内相一行の車列は、国営石油会社(NOC) と内務省警察本部を訪問後、トリポリ西部を通過中に激しい銃撃に見舞われた。
バシャハ内相の護衛たちが攻撃者らに応戦して追跡し、1人が射殺、1人が負傷、2人が逮捕されたという。
リビアで内紛を繰り返す派閥を統一するために国連の指導によって新たな暫定政府が選任されたが、この攻撃はバシャハ内相の務める国民合意政府(GNA)が、まさにこれから新政権を始動させようとしているタイミングで勃発した。
バシャハ内相は東部州のミスラタ市出身の有力者で、統一政府の首相にはなれなかったものの、新政権への支持を表明する声明を発表していた。
初動捜査によると、2月21日(日)の攻撃を決行した犯人らはトリポリの西45km(28マイル)にあるやはり強大な都市ザーウィヤの者達のようだ。
バシャハ氏は内相として、2011年の反乱以来リビア西部で実権を握って防衛省や内務省の高官という地位のもとに権力を享受している武装集団を抑制すると誓約していた。
それらの集団は、2019年4月から2020年6月まで東部州を拠点としていたハリファ・ハフタル司令官率いる軍隊からトリポリを防衛するために大規模に統合されている。
ここ数週間は比較的平穏な日々が続いていたものの、2月10日(土)から11日(日)にかけてはトリポリ中心部から激しい銃声が聞かれた。
ロイター